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蕾の襲来②
彼女の指がヨシオの袖口を摘む。
昨夜リィファの血痕があった場所だ。
「それで……」
花音の声が一段低くなった。
「リィファお姉様とはどんな夜を過ごされました?」
ヨシオの喉仏が上下する。
目の前に居るのは大企業令嬢であり社交界の蝶であり—最も厄介な尋問官でもあった。
枕元の時計が午前三時五十八分を示す中、朝陽が寝室のヴェネツィアングラスに反射して万華鏡のような影を作る。
それはまるで裁判所の照明のようだった。
「単刀直入に申し上げます」
花音の声が震えている。
普段の冷静さが消失した幼い響きだ。
「リィファお姉様と……エッチなことしたのでしょう?」




