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重なる欲情
彼女の指がヨシオの背中を掻く。
爪痕が薄く残る。
「初めてなんです……こんな気持ち」
湯気の中で二人の輪郭が溶け合っていく。
ヨシオの手が彼女の背筋を辿るとリィファの体が小さく痙攣した。
水面下で絡み合う脚に微かな震えが走る。
「俺もだ」
低い囁きが耳元で響く。「だが……」
彼の手が止まった。
「無理をするな」
「してない」リィファが強く首を振る。
「ずっと……欲しかった」
噴水の水音だけが響く浴場で二つの鼓動が共鳴し始めた。
リィファの唇がヨシオの鎖骨を這うと彼の肩がわずかに跳ねる。




