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三重奏の入浴③
「あの……ここはどうですか?」
花音が爪先を優しく指圧する。
少女らしい繊細な手つきだった。
ヨシオの足裏に小さな指先が這う感触が微かに伝わる。
「お上手ですわね」
ルシアが苦笑交じりに評した。「けれどその洗い方は宮廷式では……」
「大丈夫です!」
花音が必死に声を張る。
「私なりのやり方ですもの」
確かに技量は拙いものの情熱だけは伝わってきた。
泡だらけの体を密着させながら一生懸命洗う姿にヨシオは目を細める。
(これも若さというものか)
彼の太腿に花音の額が触れた瞬間、甘い香りが立ち昇った。
蜂蜜と柑橘の混ざったような匂いだ。思わず生唾を飲み込む。
「あっ……失礼しました」
花音が慌てて離れようとするのをヨシオは制止した。
「そのまま続けていい」
「でっ、でも……」
「花音さんのやり方が一番心地いいよ」




