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【突然の介入】
「誰かいるのですか?」
ドアを叩く音と共に響いた声は明らかに──
「柚希さん大丈夫ですか??」
紗月の声だった。
「えっ……」
柚希の目が恐怖に見開かれる。
彼女は咄嵯に身を引き、両手で自分の口を押さえた。まるで叫び声が漏れるのを防ぐかのように。
「落ち着け」
ヨシオは囁きながら彼女の手を優しく下ろす。心拍数が跳ね上がり、鼓膜の中で轟音が響いているようだった。
「開けなきゃ……早く!」
柚希の声は震えていた。「紗月なら絶対に勘づく……」
ドアノブに駆け寄る彼女の背中にヨシオが制止をかける。
「待て。このまま出ると痕跡が残る」
冷静さを取り戻すべく深呼吸する。
「髪を直せ。あと涙の跡も……」
「そんな時間はない!」
彼女がパニック寸前の表情で訴える。
ガンガンッ!!
「柚希さん?」
紗月の声色に明らかな不安が滲む。
「もしもし?開けてください!」




