[ एकवेद ] エーカ・ヴェーダ
「わたし」 は、 存在した。
「わたし」 は、 自分の存在に気づいた。
その 存在 に始まりはあったのか。
「わたし」 は、 いつしか存在していた。
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「わたし」 は、 「無」 の中に存在していた。
そこに、 「時間」 は無かった。
そこに、 「空間」 は無かった。
そこには 「わたし」 しか無かった。
そこには 「わたし」 だけが有った。
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「わたし」 は、 「わたし」 の内に、 もう一人の 「わたし」 を顕した。
「わたし」 は、 「わたし」 を見ていた。
「わたし」 は、 「わたし」 に見られていた。
そこに、 「時間」 が生まれた。
そこに、 「空間」 が生まれた。
そして、 「世界」 が誕生した。
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「世界」 は、 誕生と同時に成長を始めた。
「時間」 と 「空間」 は、 果てしなく拡大した。
「世界」 は、 「わたし」 と 「わたし」 を果てしなく引き離した。
「わたし」 は、 再び 一人となった。
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「わたし」 は 「わたし」 以外の存在を求めた。
そして、 「あなた」 が生まれた。
「あなた」 は、 「わたし」 では無いあらゆる存在であった。
「あなた」 は、 「わたし」 以外の全ての存在であった。
「あなた」 の存在は、 無限であった。
果てしない 「世界」 は、 無限の 「あなた」 に満たされた。
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無限に拡がる 「あなた」 に満ちた 「世界」 の両端で
一人の 「わたし」 は、 「あなた」 を喰らい続け、
一人の 「わたし」 は、 喰らわず ただ見つめ続けた。




