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その後、アンジェラとユリアは

宝石店、帽子屋、靴屋、バック屋と次々とに訪れた。


お店に入る度に試着するのは、やはりユリア。

ユリアはもうクタクタだった。


しかし、アンジェラは試着しては

「いいわね。」と「ダメ」しか言わない。

そして、店を出る時「よろしく」と言って何も買わずに出て行くのだ。


アンジェラとの買い物も終わり、アンジェラとユリアは馬車でカフェに帰って来た。


「ユリアちゃん、今日は付き合ってくれて本当にありがとう!楽しかったわぁ!」


「いえ、私こそ何もお役に立てなくて…お母様はいいお買い物も出来なかったのではないですか?」


「え?」


アンジェラが目を丸くする。

ユリアも釣られて目を丸くした。


「もしかして…ユリアちゃん、何も買ってないと思ってた?」


「は、はい。…え?買われていたんですか!?」


「うふふふ。そうだったのね!」


「あ、あのう。もしかして、試着したの全部買われたのでしょうか?」


「全部じゃないわよ?ユリアちゃんに似合うのだけ買ったわ。」


「あ、あの…あれはもしかして私のお洋服でしょうか?」


ユリアは恐る恐る聞いてみた。


「そうよ!これから色んな事があるんだから!必要じゃない。明日にはお屋敷に届いてると思うから、お部屋に入れておくわね。」


「あ、あのう…。」


するとアンジェラはユリアの口に手を当てて言った。


「自分で買うとかそういう事は言ってはいけませんよ。これは、娘の花嫁支度なんですから。」


そう言って眉間にシワを寄せて、わざと怒った風に言った。


ユリアは初めての経験で何と言っていいか分からなかった。

そんなユリアの心が分かったのか、アンジェラは言う。


「こういう時はこう言うのよ!ありがとうございます、お母様!って」


ユリアは頭を深々と下げて言った。


「本当にありがとうございます。お母様!」


アンジェラはニッコリ微笑んで満足顔だった。


「それじゃあ、ユリアちゃん!週末、またこちらに来てね!結婚式の打ち合わせをしましょう。」


「はい!伺います。」


アンジェラはユリアに手を振り帰って行った。


貴族の買い物は、私達庶民とは全く違いものというのをユリアは身をもって知ったのであった。


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