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トーマス狙いが多すぎる

第13話まで来ました。


ご令嬢にはご令嬢の戦いがある……

という事ですね。


ちなみに文章には触れておりませんが

ミュゼットの装いは

クリーム色にアクセントで茶を使った

フワフワのドレスです。


頭には同布のリボンのカチューシャを付けている

イメージです。


第1回戦はミュゼットの勝利に終わり

大満足のミュゼット。


後ろについているメイドのメリーさんも

よくやったぞ的な顔をしている。


一敗を喫した(きっした)ケイトは、自分の後ろについているメイドに当たり散らしている。


「ちょっと!他に席はないの?今すぐ席を変えて!」


しかし、この家族席はかなり人気で貴族でもなかなか確保が難しいらしい。

ケイトのメイドは、汗をかきながらペコペコと頭を下げ続けている。


「ユリアさん。」


「はい。」


「あの人、トーマス様狙いよ?」


「!!!!」


やはりそうか。

さっき、トーマス様が何とかって言ってたもんね。


「それから、向こうのピンクのドレスの方もトーマス様狙い。」


「え!」


言われた所を見ると、取り巻きに囲まれて

何やら勝ち誇った表情でケイトを見ている。


「それから、奥の方にいらっしゃる方。あの方もトーマス様狙いだわ。」


なんだかクラクラして来た。


「ふふふ。」


ミュゼットはユリアにだけ聞こえるように話す。


「みんなユリアさんの敵ではないですわ。」


「え?」


ミュゼットは私にウィンクした。


「い、いえ!ミュゼットさん!」


ミュゼットはユリアがあたふたしだしたのを気づかないフリをして言った。


「あら。もうすぐ始まりますわよ?」


いつのまにか、私たちの座る家族席の周りは人で埋め尽くされ貴族から庶民まで沢山の人が集まっていた。


「ミュゼットさん。あの、つかぬ事をお聞きしますがパレードって何をするんですか?」


ミュゼットはうーんと考えて


「私もよく知りませんのよ!」


なんだ、知らないのかい!と思ったのは内緒。

 

「でも、この家族席の前で演舞があると聞いてますわ。」


「演舞ですか……」


「ああ、ハンター様の勇姿が見られるなんて!もう、興奮してしまいますわ!ねぇ?ユリアさんも興奮するでしょー!!」


「え、ええ。そうですね、ワクワクしてます。」


「ですわよね?はぁ……恋って素敵。」


これ、完全に私とトーマス様の事勘ぐってるじゃん。

まぁ、今更だけども。





メイドのメリーから、ユリアとミュゼットは

今日のパレードについて聞いていた。


「まず、お城で王様、お妃様から今回のドラゴン征伐に対して騎士団の皆さんに恩賞が授与された後、そのまま正装にてお城の周りをぐるっと一周パレードされます。」


ふむふむと聞いているミュゼット。


「そして、その後こちらにいらっしゃり家族や住民にお披露目という形で演舞が行われます。」


「それで?」


「終わりです。」


「終わり?」


「はい、その後はどんちゃん騒ぎですね。」


「まぁ、楽しそう!わたくし達もそのどんちゃん騒ぎとやらにご一緒できるのかしら!」


メリーは真面目な顔をして

「無理です。」


「えー!どうしてよ。」


「無理でございます。」


「どうして?理由は?」


「殿方のどんちゃん騒ぎとは、想像を絶する騒ぎでございます。若い女性は出入り禁止でございます。」


ぶっーーと頬を膨らますミュゼット。


可愛いっ。

ユリアはミュゼットの頬をぷぅと突きたい衝動を抑えるのが大変だった。



パンパンパン!


お城の方から花火の音がした。

パレード開始の合図だ。


「いよいよ、始まるわね!」


ミュゼットは何故かユリアの手を握って

ソワソワしながら騎士団が来るのを待った。


ユリアはチラッとケイトの方を見た。


真っ赤なドレスに、大きな赤い羽飾りをつけた帽子。

美人なのにキツそうな顔は、赤い口紅のせいだろうか?


ケイトはメイドに何やら指示をしている。


「トーマス様を見つけたら教えるのよ!わかったわね!それでこちらにいらっしゃったら、後は指示した通りにね!」


凄い形相だなぁ。

周りに聞こえてるけど気にしてないみたい。


それにしても派手だな……。

それに加えて、私はなんて地味な……。

これじゃ、トーマス様も私がどこにいるかなんて分からないわよね。


ま、そもそも貴族のご令嬢の間に座った時点でアウトだけども。





明日からしばらくの間

更新の頻度がちょっとだけ減るかもしれません。

ご了承ください!


来週にはまた頑張って書きますので

よろしくお願いします(*´∇`)ノ 

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