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紫の勲章

こんにちは!

いつも読んでいただきありがとうございます。


ブックマークしていただき

本当に嬉しいです。

励みになります!


トーマスは王様から賜った勲章を右手でそっと触る。


今回のドラゴン征伐において

我が騎士団は困難な作戦にも関わらず成功を収めた。




何年かに1度繁殖期を迎えるドラゴン。

今年はその年だった。


ドラゴンというのは賢い生き物で、その棲み家を断崖絶壁の谷に作る。

そこで、卵を生み孵化するまであたためる。


この世界には、ドラゴンの他にも

魔物と呼ばれる生き物がいるが

それらのほとんどは共存しながら生きている。


こちらから危害を加えなければ

襲ってくる事もない。


しかし、今回はちょっと厄介だった。


王室魔法使いの祈祷の聖堂がある山の谷に

ドラゴンが巣を作ってしまった。


しかも、事もあろうか聖堂のすぐ目の前の谷に。


警戒心の強いドラゴンは人間の手が加えられた場所には近付かないはずだが、ドラゴンの中にも例外はいるのだろう。


巣は壊さなければならない。

その為には、その巣の主であるドラゴンを倒さねばならない。


トーマス以下全員がドラゴンと戦った事はなく

未知の生き物であったため、どんな攻撃が効くのか、どんな攻撃をしてくるのかは訓練の中でしか聞いたことがなかった。


そして、今回のドラゴンは普通より大きくて

「スタードラゴン」という特殊なドラゴンだった為

魔法の一切が効かない。





「来るぞ!」


エディがドラゴンの炎を予告する。

物凄い炎が騎士団を襲う。


なんとか全員回避したが

またドラゴンが身構えた。


次々に放たれる炎を回避しながら

トーマスは後ろの崖に駆け上がり、ドラゴンより少し高い位置についた。



下を見ると先ほどの炎で焼かれた隊員が数人倒れていた。


「くそっ!どうすればいい!」


焦ってはいけない。

どこかに弱点があるはずだ。


トーマスは一瞬見えたドラゴンの頭に気づき

崖の上からドラゴンの頭に飛び乗った。

それと同時に剣をドラゴンの眉間に突き刺したのだ。


グギャーーーー!


ドラゴンが叫びながら身をよじる。

トーマスは振り落とされそうになりながらも剣にしがみつき、眉間に突き刺した剣をそのまま鼻先の方に刺していく。


!!!ドタン!!!


ドラゴンはそのまま倒れた。


辺りを見回すと、炎にまかれた隊員達はやけどはしているものの無事のようだ。




今回の作戦で、死者を出さずにドラゴン征伐した事で トーマスには紫勲章が与えられた。


勲章は、上から金、銀、紫、赤、黄、白とあり

上から3番目という素晴らしい勲章だ。


その他、作戦に関わった隊員には全員赤勲章が与えられた。





「トーマス!そろそろパレードだ。出発するぞ。」


エディがトーマスに歩み寄る。


「ん?ああ、そうだな。」


「なんだ、浮かない顔だな。」


「いや、俺だけ紫を貰っていいものかと思った。」


「なんだ!そんな事か!お前の一撃で倒したんだ!当たり前の勲章だろうが!」


エディはトーマスの背中をバン!と叩いた。


「今回の叙勲の事については、みんな納得してるんだ。お前も素直に喜べ!」


「あ、ああ。そうか。ありがとう。」


トーマスはエディの言葉に微笑んだ。


エディはニコニコしながら、トーマスに近寄る。


「おい。今日はユリアちゃん来てんだからな!ちゃんとシャキッとしろ!」


そうだった!今日はユリアさんが来てるんだ!

その事を思い出して急に緊張して来たトーマス。


「まぁ、いつものお前をみせれば大丈夫だ!終わった後、ちゃんとフォローしろよ!しっかりな!」


そういうとエディは馬にまたがり位置についた。


「よし!」


トーマスも自分に気合いを入れて馬にまたがる。


胸の新しい紫色の勲章の位置を確認して

騎士団全体に合図を送る。


「王宮騎士団!全員行進!進め!」


トーマスの合図で、進む騎士団。


お城の中をゆっくり進み、ついに街中へと進んだ。




書き始めの頃の文章チェックで

また誤字脱字を発見してしまいましたぁ。


申し訳ありませーん—(T_T)→

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