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結婚式

季節は過ぎて、春の花が我先に咲き始めた頃。

教会に集まる沢山の人達。


ユリアは教会の控え室にいた。


「とっても綺麗ですよ。」


「ありがとうございます。」


花嫁の支度を手伝うメイド達がにこやかに微笑んだ。

ブーケを持つミュゼットはそれを花嫁に渡す。


そこにノックの音が響いた。


「ユリアさん。」


顔を出したのはトーマスだった。


「トーマス様!」


「ちょっとお話が…」


トーマスは部屋に入ろうとした。


「トーマス様、いけません!ここは花嫁の支度部屋ですから!後で、お話は聞きますから。」


ユリアに怒られたトーマスは仕方ないという顔で引き返した。


「ごめんなさいね。さぁ、続きをしましょう。」



教会にパイプオルガンの音が鳴り響き、聖堂の扉が開いた。


そのすぐ後、ユリアがトーマスの隣の席に座った。


「間に合いましたね。」


「はい、すみません。プリアンヌさんが泣いてしまって。お化粧を直すのに少し時間がかかったので。」


「お疲れさまでした。」


「プリアンヌさん、とても綺麗。」


聖堂の真ん中を歩くプリアンヌ。

ゆっくりゆっくりと進んで一番前にいるエディの元へ近づいて行く。


エディはプリアンヌの手を取り見つめ合う。


この日、エディとプリアンヌは正式に夫婦となった。

花の妖精のようなプリアンヌと騎士の礼服を纏ったエディの結婚式は、まるで絵に描いたような美しさであった。


教会の外でライスシャワーを浴びる2人。

ユリアとトーマスもその輪に加わる。


「では、行きますわよ!」


プリアンヌがブーケを思い切り投げた。

弧を描いて飛んでくるブーケ。

沢山の若い女性がそのブーケを取ろうと必死に手を伸ばした。


そのブーケはユリアの方に向かって来た。


「えっ?」


ハッとして手を出すと、ブーケはユリアより少し右に飛んできている。

ブーケの行方を見ていると、そのブーケはトーマス目掛けて飛んでいた。


トスン。


ブーケはトーマスの両手に収まる。


「…………トーマス様……。」


目を丸くしているトーマス。

皆の視線がトーマスに移る。


「あ、いや、これはその…。」


トーマスはとっさにそのブーケをユリアに渡した。


「ぷっ!ぷははははははははは!」


エディが我慢しきれずに大笑いする。

ユリアもブーケを渡されて驚いたが、エディにつられて笑ってしまった。


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