↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/6

第一作業室③

翌日、僕は意気揚々と第一作業室に向かった。しかし、作業室の扉を開けたその先にあったのは、厳かな会議室でも射撃練習場でもなく、第三と同じようなオフィスだった。きっと部屋を間違えたのだと思い扉のプレートを確認してみるが、そこはやっぱり第一だった。すると、奥の方で女性が手招きしているのが見えた。僕は少し落胆しながらもその女性の方へ向かう。

彼女はきちんとした黒のスーツを着ているものの、髪型が金髪のボブでタバコが似合いそうな感じだった。

彼女が言う。

「君が宮戸君?」

「はい、そうですが」

「私は第一作業室副リーダー、沢山ユウ」

「よろしく」

「よろしくお願いします」

この沢山さんは第一のナンバー2ということだ。

下手に怒らせない方がいい。

「何か質問はある?」

「主な仕事内容は何でしょうか?」

「顧客への対応と殺しの下準備よ」

え?

「ライフルで打ったりしないんですか?」

「スナイパーはまた別にいるわ

 そんなカンタンになれるものじゃないし」

僕は殺し屋に憧れてこの会社に入ったというのに。

「じゃ、さっそく業務内容を説明するわ」

「まずは、この資料を……」

これでは第三と変わらないではないか。

近いうちに辞めてしまおう。

沢山さんはそんな僕の心を見透かしたように言った。

「第三よりはましよ。スナイパーに少しでも関われるんだから」

そうですねと言いかけたその時突然サイレンが鳴った。

「第一作業室全作業員、ただちに5階会議室集合

 第一作業室全作業員、ただちに5階会議室集合」

沢山さんが僕に目配せをする。いよいよ本番だ。

「宮戸君、社食からミネラルウォーター200本」

え、今なんて言いました?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。