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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第8話:リアン、剣聖となる

投稿記念一挙5話投稿

本日10話投稿します。

今後は1日2話(朝、晩予定)です。

よろしくお願いします

時は流れ、俺とリアンは十二歳になった。

そして――ついにその日が来た。


リアンの神託の儀の日だ。


伯爵領の大広間は、去年以上の人で埋め尽くされていた。

リアンの剣の才能は街中に知られていて、

「今年はすごいのが出るぞ」と噂されていたからだ。


俺は人混みの後ろの方で、そっとリアンを見守っていた。


司祭が一人ずつ水晶に手をかざさせていく。

魔法使い、農業系、職人系……

いつものように淡々と進んでいく。


そして――リアンの番が来た。


「リアン。手を水晶へ」


リアンは深呼吸し、ゆっくりと水晶に手を置いた。


瞬間。


大広間が白い光に包まれた。


「うわっ……!」「な、なんだ!?」


眩しさに目を細める。

他の子の時とは明らかに違う。

光の量が桁違いだ。


司祭が慌てて水晶を覗き込み、

目を見開いたまま固まった。


「こ、これは……!」


ざわざわ……ざわざわ……


リアンは不安そうに司祭を見つめる。

司祭は震える声で叫んだ。


「剣聖――!!

 スキル《剣聖》!!

 ランクは……S!!」


大広間が爆発したように沸いた。


「剣聖だって!?」「本物か!?」「街から出るのか!?」

「リアンちゃんすげぇ!」「王都行きだろこれ!」


人々が押し寄せ、リアンは一瞬で人の波にもみくちゃにされた。


「わあっ、ちょ、ちょっと……!」


リアンが押されながらも、必死に周囲を見回す。

そして――俺を見つけた。


「ゼロ!!」


人混みをかき分け、勢いよく俺に飛びついてきた。


「やった! 夢が叶う!!」


リアンは俺の胸に抱きつき、ぎゅっと腕を回した。

その顔は涙が浮かぶほど嬉しそうで、

頬は熱く、体は震えていた。


「すごいよリアン……本当に剣聖になったんだな」


「うん……! ゼロに一番に言いたかったの!」


その言葉に、胸が少しだけ熱くなる。


周囲の人々はまだ騒いでいて、

司祭は慌てて追加の確認をしていた。


「間違いない……これは本物の剣聖だ……!

 しかも十二歳で……前例がない……!」


リアンは俺から離れ、少し照れたように笑った。


「ゼロ……わたし、王都の学院に行けるよ……!」


「うん。リアンなら絶対行けると思ってた」


リアンは嬉しそうに笑い、

その笑顔は光の残滓に照らされて、いつもより眩しく見えた。


「ゼロも……絶対来てね。

 一年先に行くけど、ずっと待ってるから」


その声は、騒ぎの中でもはっきりと届いた。


俺は頷いた。


「もちろん。必ず行くよ」


リアンは胸の前で手をぎゅっと握りしめ、

その瞳は涙で少し揺れていた。


こうして――

リアンはスキル剣聖として学院に行くことになった

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