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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第71話:謎のパフォーマンスと完璧なる決着

(……やばっ!! 本当にうまくいったよ……!!)


目の前で後衛の二人が勝手にパニックを起こして連鎖衝突&自滅した光景に、俺は心の中で激しく汗をかいていた。


(『おやくそく』のスキル、相変わらずヤバすぎだろ……!! 俺が怪しく一歩前に出ただけで、勝手に敵の視野が狂って連鎖事故を起こすとか……完全に呪いの域だぞこれ!!)


だが、俺が心の中で戦慄している間にも戦況は一気に加速する。


後衛を失ってバフが切れた前衛の重騎士と大剣使いは、突然の全滅劇に大混乱に陥っていた。


「ば、バカな……後衛を一瞬で潰されただと……!?」


「くっ、体勢を立て直――」


「立ち直らせないよっ!」


間髪入れずにリアンが肉薄し、重騎士の大盾に怒涛の連撃を叩きつける。

ガガガガガアンッ!と激しい金属音が響き渡り、完全に守勢へと回らざるを得ない重騎士。


「ウーちゃん、今だよ!」


「はいっ! 『フレイムアロー』……もういっちょです!」


リアンの連撃で隙だらけになった大剣使いの足元へ、ウーがすかさず急カーブの炎を撃ち込む。


「ぬあああッ!?」


リアンとウーの見事な連携により、敵の前衛二人は完全に追い詰められ、青ざめた顔で防戦一方となっていた。


(よし、ここらで仕上げといくか……!)


俺は懐から一本のダガーナイフを取り出すと、特に何の意味もなく高く上空へと放り投げた。

そして、大闘技場全体に聞こえるような堂々とした大声で、自信満々に叫んだ。


「――出よ、我が深淵なる封印の理(ことわり)よッ!!」


「「な、なんだとーーーッ!?」」


謎の呪文のような大声と、上空でくるくると旋回するナイフ。

追い詰められて極限の緊張状態にあった重騎士と大剣使いは、「なにか恐ろしい大技が来るのか!?」と一瞬で上空のナイフへと意識を奪われ、完全に硬直した。


(フッ……ただのパフォーマンスだけどな!!)


敵二人の視線がナイフに釘付けになり、隙だらけになった――まさにその瞬間。


「「そこだぁぁぁッ!!」」


上空のナイフに気を取られた前衛二人に向かって、リアンの超高速の『風斬』と、ウーの放った『フレイムアロー』が同時に激突した!


ドッガァァァァンッ!!


「「ぶへぇぇぇぇーーーッ!?」」


爆風と旋風の凄まじい衝撃波が直撃し、重騎士と大剣使いは二重の衝撃で吹っ飛び、リングの外へと豪快に叩き落とされた。


カツン……。


静まり返ったリングの上に、俺の投げたナイフが虚しく転がる。


『ひ、一瞬の隙を突いた見事な連携……っ! 勝者、パーティ『ヴォイド・シフル』!!』


審判の宣言が響き渡り、超満員のスタジアム全体から嵐のような大歓声が巻き起こった。


ふと見上げれば、巨大な石柱の頂上でネロが「なー(相変わらず茶番だな)」と呆れたように尾を振りながら高みの見物を決め込んでいた。


こうして俺たち『ヴォイド・シフル』は、2年筆頭『栄光の道』を打ち破り、見事に本戦ベスト4(準決勝)進出を決めたのだった!


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