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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第70話:左右連動の旋風と、怪しすぎる男

「ええええぇぇぇーーーっ!? ホントにやるのーっ!?」


リアンとウーの叫び声に、敵の『栄光の道(ヴィア・グロリア)』チームは一瞬「なんだあいつらは?」と困惑の表情を浮かべた。


だが、作戦が決まれば行動は早い。


「行くよっ、ウーちゃん!」


「はいっ……!」


リアンは先ほどと全く変わらない直線的なフォームで、再び正面の重騎士と大剣使いに向かって突撃を開始した。


「ハッ! 学習のないやつらだ! 先ほどと同じ手など二度も通じるか!」


大盾の重騎士がバフの輝きを纏いながら構え直す。

だが、その背後――ウーの杖の先端から、膨大な魔力が二つに分裂するように膨らみ上がった。


「『フレイムアロー』……二連双弾っ!!」


ウーが両腕を広げて放ったのは、なんと**左右同時に射出された二つの炎の矢**!


一発は大きく【右回り】の円を描いて敵の左側から迂回し、

もう一発は同時に【左回り】を描いて右側から回り込む!


「な、なんだと……!? 左右同時に……直角旋回だと……ッ!?」


空中撃墜を担当していた弓手が目を見開く。


「くっ、右か!? いや左か……撃墜が間に合わ――」


二方向から挟み込むように後衛へ迫る急カーブの火球に、弓手も支援魔法士もパニックを起こして完全にパニくった!


「うわあぁぁぁっ!?」


そして――完璧な挟み込みに意識を奪われ、敵全員の視線が後衛へと集中したまさにその瞬間。


俺は一歩、ゆったりと前に出た。


「……なぁ、俺のこと……忘れてないか?」


怪しく薄笑いを浮かべ、ポケットに両手を突っこんだままニヤリと不敵に呟く俺。


【条件達成:『敵の死角からの主人公の不気味な接近&フラグ建築』】

【スキル『おやくそく』発動――確定イベント:『パニック状態による味方同士の連鎖衝突』】


「ひっ……!? あの不気味なFランク男が急に迫って――」


右からの火球を避けようとした支援魔法士が慌てて後ろへ跳躍。

だが、その拍子に左からの火球を間一髪で弾こうとした弓手と**背中合わせで豪快に激突**!


「ぶほっ!?」


「きゃあああっ!?」


ドッシーン!!と派手に重なって転倒した二人の頭上へ、逃げ場を失った二つの炎の矢が寸分違わず着弾!


ドガガガガァンッ!!


「ぐわぁぁぁぁッ!?」


後衛のふたりが一瞬で白目を剥いて撃沈。かけられていた強力なバフが霧のように霧散し、前衛のふたりは途端に無防備へと晒されたのだった。


「よーしっ! バフが切れたね! フィニッシュだよウーちゃん!」


「はいっ!」


後ろで繰り広げられたあまりにも不気味で完璧な自滅劇に、リアンとウーは引きつりつつも最高の笑顔でVサインを交わしたのだった。


【作者からのお願い】

いつもご愛読いただき、本当にありがとうございます!毎日朝と夜の2回更新を続けていこうと思います。

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