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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第68話:作戦会議と『栄光の道』

「ドリルツインテ先輩とは、これに勝てば当たるのか……。まあ、ドリルツインテ先輩が勝てたらだけど」


トーナメント表を見上げながら俺が呑気に呟くと、隣のリアンがペシッと俺の肩を軽く叩いた。


「ゼロ! まずは目の前の試合だよ! 相手は2年生アルファクラスの筆頭チームなんだから。強いよ!」


「あ、あはは……分かってるって。油断はしてないさ。……で、リアン。相手の『栄光の道』って、どんな構成か知ってるか?」


俺が尋ねると、リアンは人差し指を立てて一つずつ説明し始めた。


「うん! 前衛に大剣使いと盾持ちの重騎士、中衛に弓手、後衛に全体強化(バフ)が得意な支援魔法士の4人編成だよ。典型的なカチカチのバランス型パーティ!」


「なるほど……手堅いな。よし、じゃあ……こういう戦略で行ってみよう」


俺は二人に顔を近づけさせると、声をひそめて打ち明けた。


「まず、予選でまだ見せていない大技やトラップ(【おやくそく】の仕込み)は念のため使わないでおこう。観客席やライバルたちに偵察されてるからな。本戦の奥の手はギリギリまで隠す」


「うん、手の内を隠すのは賛成!」


「じゃあ基本はこうだ。リアンが正面から突っ込んで敵前衛の意識を引きつける。その隙にウーの『曲がる魔法』で前衛を迂回させて、後衛の支援魔法士の足を止める!」


「わかりました……! 私、絶対に支援魔法士の足を止めます!」


ウーが気合十分で頷く。だが俺は、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて言葉を付け足した。


「これで上手くいけば万々歳だけど……まあ、2年の筆頭と言うだけあって、もしかしたらこの程度じゃ決まらない可能性もある」


「えっ……決まらなかったらどうするの?」


不安そうに尋ねるリアンに、俺は二人の耳元へさらに顔を寄せ、声を小さくして囁いた。


「そうしたら……次は、**ゴニョゴニョゴニョ……**(※ゼロの怪しい裏プラン)」


「「えーーーっ!!?」」


リアンとウーの絶叫が控え室に響き渡る。


「ゼ、ゼロさん……それってまた不吉な『アレ』を使う気ですか……!?」


「へへっ、保険だよ保険! まあ、最初の手で決まれば使わずに済むさ!」


俺たちがそんな怪しい作戦会議を終えた頃、ついに本戦1回戦を告げる大音量のベルが闘技場全体に響き渡ったのだった。


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