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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第64話:混乱と旋風、完璧なる決着

「「「な、なんだ今の魔法はーーーッ!?」」」


観客席から、そして相手チームから割れんばかりの動揺と悲鳴が巻き起こる。


「ば、バカな……! 魔法の軌道が直角に曲がっただと……!?」


「あ、有り得ないわ! あんなのただの初級火炎魔法の魔力量じゃない……! それにあの変形は一体なんなのよ!?」


後衛を吹き飛ばされ、目の前の光景が信じられないといった様子でパニックに陥る前衛の男と残った剣士。鉄壁を誇っていた彼らの連携は完全に瓦解していた。


(よしっ、完璧に相手の思考がフリーズした……!)


俺はすかさず声を張り上げた。


「ウー、今だ! もう一発いけぇッ!」


「はいっ……! 『フレイムアロー』……撃てぇッ!」


ウーが間髪入れずに放った二発目の炎の矢が、再び鋭い軌道を描いて空中を鋭く旋回する。


「く、来るぞ! 防げ、防げぇぇッ!」


混乱した前衛の男が必死に大盾を振り回し、曲がってくる炎の矢に意識を100%持っていかれた――まさにその一瞬。


「――スキだらけだよ!」


視界の死角、頭上からリアンの涼やかな声が響いた。


「なっ……いつの間に上へ――!?」


すでにウーの魔法を囮(おとり)にして跳躍していたリアンが、上空で美しく体をひねり、両手で構えた大剣を一気に振り下ろす。


「『風聖一閃』っ!」


ドグォォォォンッ!!


爆風のような風の衝撃波が上空から直下へ叩きつけられ、大盾ごと前衛と側翼の剣士をリングの床へ叩き伏せた。


『ま、参った……! ギブアップだ!!』


地面にめり込んだ男たちが青ざめた顔で降参の手を挙げる。


『ひ、ひえぇぇ……勝者、パーティ『ヴォイド・シフル』!!』


審判の宣言とともに、会場全体を揺らすほどのどっと大きな歓声が沸き起こった。


「やったぁぁぁ! ウーちゃん、ナイス誘導!」


「は、はいっ! リアン先輩、すごいです……っ!」


ハイタッチを交わして弾けるような笑顔を見せる二人。


「ふふん、見たか! これが俺たちのコンビネーションだ!」


俺が胸を張り、ウーも自分の手を見つめながら誇らしげに微笑む。


(ネロの奴、観客席のどこかで見ててくれてるかな……)


ふと見上げた大闘技場の天井近くの影に一瞬黒いシルエットが見えた気がしたが、俺たちはまず目の前の勝利を喜び合ったのだった。


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