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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第51話:頭の上の視線と、放課後の居場所

初依頼から明けて、新たな一週間が始まった。


王立学院の校舎へ向かう石畳の道を歩きながら、俺は周囲からの熱い(?)視線を全身に浴びていた。


「なにあれ……頭の上に猫乗せて歩いてるんだけど……」

「うわー、目立ちたがり屋なのかな……?」

「でも……なんかちょっと可愛くない……?」

「あの黒猫、すっごくお利口そうにちょこんって座ってる……」


すれ違う生徒たちがクスクスと笑いながら、ジロジロとこちらを振り返っていく。

それもそのはず、俺の頭の上には当然のように黒猫の『ネロ』がすっぽりと収まっており、登校中も堂々と「すやすや……」と丸くなっているからだ。


隣を歩くウーが、少し恐縮したように周囲を見渡しながら小声で囁いてきた。


「ゼロさん……やっぱり、みんなにすごく見られてますね……っ」


「ほっとけほっとけ。下手に降ろそうとすると爪立てて暴れるし、このままにしておくのが一番平和なんだからさ」


「ふふ、ネロちゃんは本当にゼロさんの頭の上が大好きなんですね」


頭の上でネロが「ふぁぁ……」と欠伸を噛み殺しながら、俺の髪に鼻先をすり寄せてくる。

周囲のヒソヒソ声は気になるが、まあ実害もないし慣れるしかないな……と半ば諦めの境地で教室へ向かったのだった。


     * * *


そして放課後。


俺とウーは学院の演習場の一角にやってきていた。

『並列思考』と『魔法操作』のユニークスキルを持つウーに付き添ってもらい、俺の魔力操作や基礎魔法の練習をするためだ。


「ゼロさん、魔法を発動させるときは、体内の魔力を一度丹田に集めてから杖に流すイメージです……っ」


「丹田に集めて……こうか?」


俺が集中して木製の練習用杖に魔力を込めようと格闘していると、パンパンと勢いよく足音が近づいてきた。


「見ーつけたっ! やっぱりここにいたんだね二人とも!」


放課後の日差しを浴びながら、リアンが満面の笑みで駆け寄ってきた。


「リアン! 部活(剣術部)はいいのか?」


「もう今日の分はさくっと終わらせてきちゃった! ねえねえ、二人で内緒で魔法の練習なんてズルいよー! 私もこれからは放課後、一緒に練習に混ざるからね!」


腰に手を入れてニシシと胸を張るリアン。


「リアン先輩! 一緒ならすごく心強いです!」


「へへっ、任せてウーちゃん! 『ヴォイド・シフル』の合同自主練開始だね!」


頭の上のネロも「なー(異議なし)」と一口鳴いて、俺たちの放課後の練習を見守るように目を細めるのだった。


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