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スキル《おやくそく》!?なんじゃそりゃ、でもなぜか主人公補正が止まらない件  作者: にらいかない


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◆第49話:初依頼の報告と、予期せぬお宝

王都の冒険者ギルドへ戻ってきた俺たちは、受付カウンターでいつもの受付嬢さんに声をかけた。


「すみません、Fランク依頼の『ヒール草の採取』と『スライム討伐』の達成報告をお願いします!」


「お疲れ様です! 無事にご帰還されてなによりです。それでは納品物をお願いいたします」


俺はポーチから討伐証拠となるスライムの核と、綺麗に束ねたヒール草をカウンターの上に並べた。


「……えっ!? こんなにたくさんのヒール草ですか!?」


カウンターに積み上がった薬草の山を見て、受付嬢さんが目を丸くして驚きの声をあげた。


「ええ、たまたま奥の方で群生している場所が見つかりまして」


「王都近郊の森で群生ですか……!? 差し支えなければ、どの辺りで見つけたか教えていただけますか?」


「えーっと、南門を出て街道を右に入った、大きなクスノキの裏側の湿地あたりです」


「そんな所にまだ群生が残っていたなんて……! 他の冒険者たちも見落としていた穴場ですね。お二人とも、新人にしていきなり大お手柄ですよ!」


「へへっ、ラッキーでした!」


褒められて照れ笑いを浮かべる俺とウー。

と、そこで俺はポケットの中で茎が折れないように慎重に保管していた『例の草』の存在を思い出した。


「あ、あとですね……その近くでこんなのも生えてて。何だか分からなかったので、とりあえず採ってきたんですが……」


「はい、どれどれ……」


俺がポケットから取り出し、一本の青銀色に光る草を差し出した瞬間――受付嬢さんの動きがピタリと止まった。


「え……!? これ……っ!?」


「あ、あの……受付さん?」


顔色を激変させた受付嬢さんは、身を乗り出すようにしてその草を食い入るように見つめ、思わず声を裏返した。


「これ……っ! 上級魔力薬(ハイマナポーション)の原料になる、激レア素材の『ルーン草』じゃないですか!!? えっ、嘘でしょ!?」


「えっ!? ルーン草!?」


「な、なんですってーーー!?」


受付嬢さんの叫び声に、リアンとウーも跳び上がって驚いた。


「ル、ルーン草って、本来なら危険なダンジョンの中にしか生えないはずじゃ……!? この近郊の森で採れたなんて、数十年前の記録に一度あるきりですよ!?」


あわあわと慌てふためきながら、大事そうにルーン草を両手で抱える受付嬢さん。


「ちょっと待ってくださいね! すぐ奥の鑑定士さんに見てもらってきますから!!」


そのまま奥の部屋へ猛ダッシュしていく受付嬢さんを見送りながら、俺たち三人(と頭の上の黒猫)は「ぽかん」と口を開けて取り残されるのだった。


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