知らぬ間に
旦那様迎えるために料理長に旦那様の好きなメニューにしたり、執事長には旦那様がよく読むサミュエル国の本だったり、用意していたが、全ては水の泡になってしまってショックとガッカリが抑えられなくなり、なかなか返事ができなかった。
それから1週間と半分がたったある日
『イリィすまない』と手紙が来ていた。
私は一つ意地悪をした。
『何日も枕を濡らしました。』
と返事を書いた。
「奥様、ダントン様よりお茶会にと招待状が来ておりますが、?」
エレナ・ダントン伯爵夫人、学友だ。同級生でサミュエル語を一緒に選択し授業を受けた仲である。
髪の毛がくるくるしていてとても美人である。さっぱりとした性格の持ち主で今後も仲良くしていきたいと感じる友人だ。
「イリィ〜!」
エレナは私に手を振る
「エレ!お久しぶり」
「久しぶりねぇ。というか、イリィ結婚おめでとう。結婚式は大変そうで声が掛からなくてごめんね」
「ありがとうエレ。実はまだ、旦那様とは会ったことがないの。」
エレは目を丸くした。
「でも、学生の時からの知り合いでしょう?」
私は首を傾げる。
「ん?知らないわよ?」
「同じ学校よ?先輩だったわ、まさか…」
私は首を振る
「え?話したことある?」
「さあ、、、でも、イリィがよく図書室でサミュエル国の本を読んでたでしょ?読みながら寝てしまった時かしら…寝言を聞いた後に、イリィの名前を聞かれたわ」
私は恥ずかしくなった。寝言まで聞かれていたとは…
「でも、全く覚えてないわ」
「イリィ、あなたは他人のこと興味なさすぎて覚える気がないの。でも、私はあの方かロビンと結婚すると思ってたわ」
「え!ロビン!?ないない!!」
旦那様は私のこと…知っているなんて思ってもなかったな…




