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星空の下の出会い

朝、小鳥のさえずりで私は目が覚めた。

どうやら私は泣き疲れて、そのまま眠ってしまったらしい。

昨日あんなモンスターを見たというのに森で眠れる私の胆力には少し驚いたが、度胸があったということで前向きに行こうと思う。


しかし、立ち上がろうとしても、体が言うことを聞かない。

それもそうだ。

足の骨が折れていたり、体中血塗れになっているから。


とりあえずそこにあった太めの枝と、伸びているツタで足を固定する。

他の枝で簡単な杖も作る。

「これで足はひとまず大丈夫かな」


——これが私の医術第一歩だ!


と思ったがこれは医術と言って良いものだろうか?

ま、そこはどうでもいいか。

体はまだ痛むけれど、ひとまず動けるようにはなった。

よし、次は食べ物を探そう。


少し山を登れば木に果物らしきものがなっていた。

私は目を輝かせそれに手を伸ばした。


——届かない。

それも絶望的に。


私は今12歳。

身長は平均よりも小さい。

.......多分145cmくらい?


届くはずがないのだ。

すっごい落ち込んだ。

びっくりするくらいには、落胆した。


しかし、私はこんなことではへこたれない!

私にはこの「杖」があるのだ。

——とりゃ!


杖は果物に無事当たり、落とすことが出来た。

——天才か!?私は弓も使えるかもしれないな。

そう自画自賛しながら落ちた杖と果物を拾った。

果物は赤く熟れていて、堪らなく美味しそうに見えた。


いや待て。

これ、毒とかないよね?


でも...

ま、こんな美味しそうだし、毒なんてあるはずが——


あった。

毒あった。


めっちゃお腹痛い。


けれど、これしきで止まっては居られない。

私は今危険な森の中で一人なのだ。

とりあえず村を見つけないと。

猫人族を受け入れてくれ、安全に過ごせるかは分からないけど。


山頂まで登り辺りを見回してみたが、この山はそこまで高い訳ではなく、山しか見えなかった。

これからどうしようかな。とか考えながら山を見ていると、山の中腹に少し拓けている場所を見つけた。

さらにそこから煙が上がっている。


誰かいる。

会えば助けてくれるかもしれない。


.......はたまた売られ再度奴隷になってしまうかもしれない。


でも、私には一人でこの森を生きて出られる気はしない。


とりあえず、あそこを目指してみよう。

会って悪意を持っていれば逃げればいい。

今度は私を縛っているものは何も無い。

逃げられるはずだ。


——そう思い、私は歩き出した。


けれど、山は思った以上に広かった。

一日かけても距離が縮まった気がしない。


それでも、私は一日、また一日と進み続けた。


着いた。


気が付けば1ヶ月程経っていた。

歩いている途中で体の傷が治ったからか思っていたより早く着いた。


どうやら私の体は傷の治りが早いらしい。


そのまま上へ登っていくと一件の家があった。

私はそれを見つけた時、力いっぱい走った。

森で1ヶ月ちょっと。やっぱり一人では心細かった。


拓けた場所に出た時、私は一人の女の子に気がついた。


銀髪で黒いマントを羽織った、私と同じくらいの背丈の少女。



私は不思議とその子から目が離せなかった。


その子の背後には。


あの日見たような星空が広がっていた。

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