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元大賢者、転生してレベル1からダンジョン配信  作者: 相木ふゆ彦
第三章 四天王編

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第78話 掃討する夜白

 そこから俺は、マヒルと二層に下りた。

 魔力ドレインをする俺と、それを倒していくマヒル。

 

 俺のレベルも、少し上がったので回復は早まっているはずなんだが。

 

―――――――――――――

不破 夜白やしろ

レベル  9

ジョブ  剣聖 S(+SS大賢者)

体力  330(+999999) 

魔力  450(+999999)

攻撃力 460(+999999)

防御力 470(+5000)+200+150000

俊敏性 400(+999999)

(火魔法、水魔法、木魔法、風魔法、雷魔法、土魔法、光魔法、闇魔法、時空魔法、再生魔法。召喚魔法、古代魔法、付与魔法、創造魔法、加工魔法、結界魔法、身体強化、収納魔法、物理攻撃耐性、魔法攻撃耐性)不動剣、紅蓮一閃、氷刃嵐舞、紫電烈閃、天斬破。

―――――――――――――  

 

 うん、レベルは二つあがったけどまだまだだな。

 もっと魔肉を食べないと。

 防御力においては、花鈴の力を借りつつ、魔肉とレベルアップを含めて999999を目指したい。

 

『普通はもう満足するはずですが……』

 

 なにがあるか分からないだろう。

 前世で、覚えてないだけで何かまたやらかしてるかもしれないし、純粋にもっと強いやつが現れるかもしれないんだ。

 

 せっかく引き継いだ前世の力なんだから、もっと高めないとな。

 

「夜白くん、この杖すごい! 魔力消費は減ったのに、魔法は威力が桁違い!」

 

「マヒルがいて助かった。魔王オロバロスを倒せても、そこで力尽きかけてたからな」

 

 マヒルが話しかけてきたので、ドローンの音声だけをミュートした。

 

「速度もかなりあがったな?」

 

「うん、体のキレが全然違うというか……少し夜白くんに近づいた気がする」

 

 この間も俺たちは魔力ドレインと、魔法攻撃を繰り返して眷属であふれかえったF級ダンジョンの攻略を続けている。

 とはいっても、一層ずつにマヒルの魔法三発であらかた殲滅されているので凄い調子がいい。

 俺の助力がいらないかもしれない勢いだな……。

 

「この杖だって夜白くんのお陰なんだけど……いつかきっと、杖なしでもこうやって夜白くんと並べるようになるつもり」

 

 だから、置き去りにしないでね。そう言ってマヒルは微笑んだ。

 

「みんなで強くなる作戦はまだまだ決行してくからな」

 

「……でも、プロハンターになったら二人でS級ダンジョンで、デート……しようね?」

 

「そんなにムードなくていいのか?」

 

 女の子受けするとはいいがたい場所だもんな。

 高級レストランとか、夜景とか、マヒルが望むならどこだって行きたい。

 

「いいの! とりあえず夜白くんに並ぶことが条件なんだから。――朝日ちゃんにだって、『ヤシロのこと諦めないからね!』 って言われてるし」

 

 俺は、魔力ドレインをしながら転びそうになった。

 マヒルと朝日は仲がいいと思っていたが、そんな話をしているのか?

 

「女子協定結んでるから、夜白くんは気にしないで。私も悠長にしてないから、覚悟してね!!」

 

 言い切ったマヒルの頬は赤い。

 つられて、俺の体温も上昇する。

 

「とりあえずは――最後の魔王戦、完全に終わらせようね」

 

 お互い、思わず手を伸ばしたところで背後から声がした。

 思わず、俺もマヒルも手を引っ込める。

 

「こーーらーーーー待てーーー!倒すのに混ぜてよーーーー」

 

 朝日、楓、和成がそれぞれ装備を持って、こっちに向かってくる。

 俺は慌てて音声ミュートを解除した。

 

〇音声聞こえなくなった間、なに話してたか気になるw

〇待て待て、アオハルのかほりがするぞ

〇仲良し夜白パーティーが合流じゃーー!

〇剣聖も、パーティーいるときが一番表情明るいよね

〇ま、眩しい……!

〇推しの笑顔で白飯五杯いける

 

「経験値狩りだーーー!」

 

「もう少しいいとこ見せさせろよ」

 

「ずるいよ、抜け駆けしてーー」

 

 口々に言いながら、合流してきた。

 全力疾走したのか、三人はぜえはあしている。

 

「ヤシロやマヒルみたいな俊敏性がないからって置き去りにしないでよ、ボクらもまだまだ経験値欲しいんだからね」

 

「すまん」

 

「んじゃ、手分けして進むぞ」

 

 朝日たちが言うには、プロハンターたちはダンジョンから抜ける生徒への付き添いや、俺たちに追いつこうとしているグループに別れるらしい。

 その前に合流して、あらかた倒してやろうというつもりらしい。

 

 俺も、まだまだ力不足。

 結界は解いたものの、魔力ドレインをしながらザガンの援護に回す必要がある。

 

「競争ね、競争。あ、ヤシロは手加減ありで!」

 

「僕はどんどん結界張るから」

 

「頼むぞ、和成。俺は攻撃に専念するからな」

 

 マヒルと、軽くハイタッチをすると俺の気持ちにもゆとりが出てきた。

 

「よしいくぞ!」

 

 ザガンによると、三十層まで眷属でいっぱいだ。

 

 俺たちは、三層へと足並みを揃えて駆け込んでいった。

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