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元大賢者、転生してレベル1からダンジョン配信  作者: 相木ふゆ彦
第三章 四天王編

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43/50

第43話 ヘルプコールされた夜白

 ヘリから降りてきた大空ハンターは、俺に思い切り頭を下げた。 

 

「すまん! 夜白くんの力を借りたい。都内唯一のS級ダンジョンで、獄炎王アグニラが出現した」

 

「はあ、いいですけど」

 

「勿論断る権利が……へ?」

 

「いいですよ、S級ダンジョン」

 

 大空ハンターは、大きなため息をついた。

 

「そうか……それなら助かるが……宇賀神ハンターを付けて護衛をつけておいて、こんなことを頼める立場ではないのだが……」

 

「俺を使うのに反対してたのは長官さんだったでしょう?」

 

 それに、最大の攻撃力の宇賀神ハンターにも用があるだろうしな。

 アグニラ対策で俺の横に置いていたんだ、関係なく出てきたならむしろ宇賀神ハンターが欲しいんだろう。

 

『そうだったら、我が王にも声はかかりませんよ』

 

 あ、そうか。

 

「武器……は、持っているね? 宇賀神ハンターもこちらに」

 

 初めてのヘリだなー。

 宇賀神ハンターに声を掛けられ時に、轟滅黒剣(ごうめつこっけん)は持ってきた。

 

 一緒に校庭まで出てきた皆には、軽く手を振る。

 朝日は俺を信じている顔で。マヒルは少し心配そうに。和成と楓は少し青ざめていた。

 和成と楓は俺の隠しステータスを知らないから、仕方ないな。

 

「行ってくる」

 

 皆が口々に、頑張れーとか気を付けて! と叫ぶ声がヘリコプターのブレードスラップ音に引き裂かれ、座席に座るとすぐに離陸が始まる。

 

「はっは、さすがの俺でも魔王と対決とは緊張するね」

 

「宇賀神ハンターは火属性の対策はありますか?」

 

「うちのギルドのアビスオーダーが、先に耐火装備を現場に送ってくれている。夜白くんこそいいのか?」

 

 さすが、大手のギルマス。いい装備がたくさんあるんだろうなぁ。

 

「俺は、以前もこの装備だったので」

 

「そういえば、防御力が20000超えてあるんだったな」 

 

「今は30000です」

 

「たまげたなぁ……SランクどころかSSランクじゃないのか……?」

 

 正式には35000だけど。

 この短期間で、花鈴はレベルあがりまくりの中、たくさん防御力を魔石でアップさせてくれた。

 

 胸当てや腕輪でも防御力付与した防具を作ってくれているらしい。

 いつになったら攻撃装備を作れるのかと嘆いていたけど、防御力も必要だぞ。

 アグニラを倒したら何か報酬とかもらえないかなー。

 

『しかし、S級ダンジョンはこの間こっそり行った場所ではありませんか。何か我が王と関係していませんか?』

 

 え、魔法は使ってないけど……最近轟滅黒剣(ごうめつこっけん)が調子いいから魔力のせすぎたかも……もしかして、また俺なにかやらかしてる?

 そうなると、報酬は諦めよう……。でも、悪いのはアグニラだから。

 

『我が王が前世で酷い殺し方をしたからでは……?』

 

 きっちり魔力で倒せば良かった。なんでゲンコツで殺したかな、俺。

 何件か……他にも心当たりはある。

 

『だから四天王なのでは?』

 

 そうか、あと三人そうやって倒したのかー。俺の前世がやり残したことが、こんな形で返ってくるとはなー。

 

「あとどのくらいだ?」

 

「あと十五分ほどかかりますね」

 

 宇賀神ハンターと大空ハンターが話し込み始めて、俺はステータスを見た。

―――――――――――――

不破 夜白やしろ

レベル  3

ジョブ  剣聖 S(+SS大賢者)

体力  50(+999999) 

魔力  70(+999999)

攻撃力 85(+999999)

防御力 80(+5000)+30000

俊敏性 50(+999999)

(火魔法、水魔法、木魔法、風魔法、雷魔法、土魔法、光魔法、闇魔法、時空魔法、再生魔法。召喚魔法、古代魔法、付与魔法、創造魔法、加工魔法、結界魔法、身体強化、収納魔法、物理攻撃耐性、魔法攻撃耐性)不動剣、紅蓮一閃、氷刃嵐舞、紫電烈閃。

―――――――――――――

 ん? 魔力、攻撃力、防御力が育ってきている。

 エンペラーフレイムリザードと、 エンペラーオークの効果か!

 

 エンペラーフレイムリザードは牛肉味があって、オークは当然豚肉系なので、飽きないように混ぜて食べていた。

 どっちがどっちやら。

 

 でも、こういう数値が俺に出てるってことは、三食魔肉を食べてる俺の数値が高いのは当然として……。

 マヒルたちにも、放課後や昼食を食べていただけパワーアップしているはず。

 楓や和成は、中身を知らずに食べているし……俺たちとパーティーを組んでからレベリングが早いので気が付いてないかも。

 

「到着します!」

 

 操縦士からの声かけで、宇賀神ハンターの圧が強まった。

 

 さあ、獄炎王アグニラを今度こそ倒すぞ!

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