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元大賢者、転生してレベル1からダンジョン配信  作者: 相木ふゆ彦
第二章 SSSランク剣聖の誕生

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第23話 最下層でランチする夜白

 ザガンには十層で、暴走する魔物の群れがそれ以上、上がらないように指示した。

 いくら魔物氾濫(スタンピード)といえど、しょせんはFランク。ザガンも余裕だろう。


『キリがないので、早めにボスを倒していただけると……!』


 なんだよザガン。俺の魔力に接続されてるんだから、魔法打ち放題だろ。弱音はやめろ。


「すごい……こんな数のゴーレムに囲まれて無事だなんて」


「マヒル、見てないで攻撃打ち込んで!」


「う、うん!頑張るね、朝日ちゃん」


 朝日たちのほうがよっぽど前向きだぞ。

 二人が懸命に近くのゴーレムを攻撃しているので、活躍しやすいように結界を少しずつ広げた。何体かは、それで圧死したようだが問題ない。


 謎なのは、どう見てもゴーレムキングがこのダンジョンの主なんだが、それより離れたところに真っ黒い巨大なゴーレムが居る。

 何メートルあるんだ? ドラゴンよりは小さいが。


 鑑定によると、ゴーレムの亜種と出た。しかしステータスはダンジョンボスより高い。……こいつが魔物氾濫(スタンピード)の原因か?

 ダンジョンボスは、倒しても問題ない。数日から数週間で復活する。ダンジョンコアさえ壊さなきゃ、何度でも利用可能だ。


 とりあえず、ゴーレムにも効き目が強い氷系の魔法をぶっぱなす。凍ったところを、新技の魔力レーザーで破壊していたんだが、凍らせただけですでに壊れているようだ。


『我が王の力が、ここの魔物には強すぎるのでありますよ!』


 ザガンにしゃべる余裕があるなら、まだ少し雑魚狩りしておこう。

 マヒルと朝日は恐怖を乗り越えて、だんだんと真剣に攻撃に専念している。


 ある意味、普段の授業でこんな狩場に出会えないからな。

 だがゴーレム亜種は気が短いのか、苛立ってこちらに向かってくる。


「マヒル、あの黒いやつに集中攻撃! 朝日は手前のゴーレムを手あたり次第!」


「「了解!」」


 俺は手前のゴーレムを魔力レーザーで仕留める。ゴーレム亜種はもっと近づいてきてからでいいだろう。

 だが、先にマヒルが膝をついた。魔力切れか。

 アサヒもだいぶフラフラだな。そうか、あれの出番だな。


「飯休憩しよう」


「休憩……?」


「めしって……」


『ナンテイイマシタカ、ワガオウ』 


 おっザガンも元気そうだな。

 あの時A級ダンジョンでたくさん狩った、魔物肉は焼いてある。


 惜しむらくは、たくさん焼いてタッパーに詰めていたことだな。おしゃれな皿とか買って盛り付けておけばよかった。

 収納魔法から肉の入ったタッパーと、割りばしを出す俺を無言で注視する二人。


「わかってはいるんだけど……やっぱりすごい夜白くん」


「収納系の魔法は伝説級だもんね……」


「マヒルだって賢者なんだから、育成の幅によっちゃ出来るはずだけど」


 すいっと目線をそらされた。何故だ。

 俺は防御をあげるために、俺は朝日と同じガーゴイルの肉にする。何しろ硬めの肉で、二晩つけ置きしたんだよな。


「魔物肉だけど、食えば魔力に変わるから食べてみて」


「う……うん」


「この環境で……いただきますすることが気が引けるんだけど」


 大丈夫、亜種ゴーレムは結界にイラついてるだけで壊せないから。

 遠距離のやつらは、ライトニングレイドで感電死させてるしな。多少俺も頑張らないと、ザガンの負担が増すもんな。


『我が王……』


 俺は自分の分を、タッパーの蓋によそう。

 一枚ずつが分厚いから、三枚食えるかな。


「食べながら、魔法って打てるんだね……」


「ヤシロの非常識に慣れるかな、ぼくたち……」


 そんなに難しいことはしてないぞ。これが剣を使っていたらさすがにできないけど。    

 ……ん、思ったよりうまい。筋肉質だけど。


「魔物肉ってこんな味なんだね」


「高級品だもんね」


 魔物にたかられることにしばし麻痺してきた二人も、肉を味わっている。

 まあ、俺の結界はこのレベルの魔物に割れるほど柔くはないからな。ゴーレム亜種は、バンバン殴ってるが。


 こうして、俺たちはしばしの休息で体力も魔力も回復した。


 あとは、ゴーレムキングとゴーレム亜種を倒すだけだな

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