表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女 ―桜は光の粒のように― 〜同じ記憶を持つ彼女が、二人いる世界で〜  作者: 雷火
第1章 彼女は少しおかしい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/27

第18話 帰り道に再び

放課後。


彼女は戻ってきていた。


何もなかったみたいに。


「帰ろ」


それだけ言う。


僕は聞けなかった。


帰り道。


夕方の光。


いつもの道。


「何してたんだよ」


少しだけ踏み込む。


彼女は少し考えて、


「大したことじゃないよ」


と答える。


その間。


ほんの一秒。


“答えを選んだ”間だった。


「そうか」


それ以上は聞かない。


歩く。


その少し後ろ。


黒い車。


車内。


モニターに映る映像。


歩いている二人。


「状態は安定」


男が言う。


「反応は?」


「問題なし」


画面の中で、


彼女の視線が一瞬だけ横に動く。


「……検知したか?」


「誤差の範囲です」


車は静かに距離を保つ。


外。


「ねえ」


彼女が言う。


「うん?」


「もしさ」


少しだけ間。


「急にいなくなったら」


足が止まる。


「探す?」


冗談じゃない。


でも、


冗談みたいな声。


「……探すだろ」


彼女は少しだけ笑う。


「そっか」


それ以上は言わない。


夕方の風が吹く。


でも、


何かが確実に動いていた。


本日分、ここまで読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ