表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ記憶を持つ彼女が二人いる世界で、僕は本物を選べない  作者: Laica
第2章 見てはいけない違和感

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/122

第17話 学校に来た男

挿絵(By みてみん)

次の日の朝。


教室には、いつもの光が差し込んでいた。


でも、


空気だけが違う。


ホームルーム中。


ドアが開く。


「失礼します」


低い声。


ざわめきが止まる。


スーツの男が二人。


静かに入ってくる。


昨日と同じ顔。


同じ距離感。


教室を見渡す。


止まる。


彼女の席。


彼女の手が止まる。


完全に。


ペン先がノートに触れたまま。


「転校生、○○さんですね」


名前が呼ばれる。


一瞬。


呼吸が止まる。


「はい」


顔を上げる。


笑っている。


でも、


目が違う。


「確認を行います」


短い言葉。


「はい」


立ち上がる。


迷いがない。


その動きは、


意思じゃない。


“プロトコル”みたいだった。


「今?」


思わず声が出る。


誰も反応しない。


先生も。


クラスも。


まるで、


最初から許可されていたみたいに。


彼女が歩く。


ドアへ。


すれ違う瞬間。


小さく言う。


「大丈夫」


でもそれは、


安心させるための言葉じゃない。


“そう設定されている”みたいだった。


ドアが閉まる。


音が残る。


誰も動かない。


数秒後。


ざわめきが戻る。


でも、


何も戻っていない。


あれは確認じゃない。


――選別だ。


本日分、ここまで読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ