二の第7話
構想ではまだもう1話あるんじゃよ。まだ描いとらんけど。にしても久しぶり過ぎてキャラブレとか普通に怖い。大丈夫かな?
「ただいま〜…」
時刻は朝の6時。またまた今日も日課のランニングは欠かさず行ない、只今帰ってきた蛍。そのまま休むことなく運動の熱を逃すように一つ、軽いため息を吐き、靴を脱ぎ、揃える。
ポニテでは括りきれない銀髪が、汗をかいた顔に寄ってくるのが鬱陶しかったのか、目を僅かに細め、髪を横にかきわける。
ランニングの熱がまだ抜けていないのか、少し赤らんだ頬を汗が伝う絵面は、どこか艷らしい。
そんな美少女の考えている事といえば
ふぅ……今日はちょっといつもより長い距離走っちゃったな。競馬で例えるならいつもがスプリンターズステークスだとすると……今日は皐月賞くらいは走ったかな。(訳:いつもは約1kmくらいの距離走るけど、今日は約2kmも走っちゃった)
こんなモノである。くだらないし、外面との温度差が過ぎる。控えめに言って詐欺である。
そんなくだらないことを考えながら足はスムーズに洗面所へと歩いていく。どうやら、いい汗かいた後のシャワータイムのようだ。
蛍の日課はランニング後にシャワーを浴びるまでがそれなので、特に不思議ではない行動ではある。
しかし、どうやら今日に限っては『いつもどうり』シャワーを浴びる事は叶わないようだ。
蛍はジャージのファスナーをおろし、「おつかれた〜♪のぉでぇ♪お風呂が私を呼ぶのだわ〜♪」と、謎の歌をご機嫌に口ずさみながら洗面所のドアを開けた。
眼に映るのはいつもと同じ洗面所。
大きくスペースをとる洗濯機に、バスタオルやタオルが収納されているチェスト。
そして、洗面台と、浴室へのドアと……
今正に下着に手をかけ、一糸纏わぬ姿へと変貌しようとしている幼馴染の夏菜子。
洗面所の扉を開けた音で気付いたのだろう。夏菜子もこちらへ顔を向ける。
目が合った。
「……」
「……」
蛍は思考停止した。
なぜ夏菜子は蛍が帰ってきた事に気付いていなかったのか、なぜ蛍の家の風呂を使おうとしているのか。
色々疑問に思うことはあったが、その全てがパンチの強すぎる絵面に吹っ飛ばされたのだ。
そうして蛍が固まっていると、夏菜子は極自然に話しかけてきた。
「あの……蛍?大丈夫?なんでそんなに固まってるの?」
そう困惑気味に言い、下着にかけた手を抜きこちらへ寄ってくる。
蛍は金魚の様に口を開閉した。心なしか、雪のように白い頬が赤みを帯びている。
いや気のせいではない。もはや蛍の顔はタコのように赤くなってきている。
その様子を見た夏菜子が、少し恥ずかしげに尋ねてくる。
「も……もしかして、私の体で照れてくれてたり…」
「失礼しました!!!!!」
夏菜子のその言葉は、全てを紡がれる前に、蛍の大きな照れ隠しの声で遮られる。
そして全力で、開けた洗面所の扉を閉めた。
蛍の心中は穏やかではない。その実はむっつりな頭を占めることはただ一つだけ。
(み、見てしまった……!しかも思わずまじまじと……!)
ほんとむっつりだね蛍くん。
そうして蛍がその脳内をピンク色に染めていると、閉めた扉の向こうから、声が聞こえてきた。
「あの〜……今からお風呂だったりした?良かったら…い、一緒に入らない?」
その声は先程までの平常な声とは違い、多分に恥じらいや照れを含んでいるように感じた。
蛍の脳内はピンクを超え真っピンク色に変化した。
なっ、なんでそんなに恥ずかしげなんだよぉ…!さっきは普通だったじゃないかぁ…!しかもなんでこの状況で一緒に風呂入ろうとするんだよ〜……
困惑。この一言に尽きる。
蛍は困惑していた。それはそれは困惑していた。
朝のランニングから帰ってきてシャワーを浴びようと洗面所へ向かえば、
なぜか夏菜子が下着姿で、今にも全裸になろうとしており、
突然のラッキースケベに固まっていると、当の本人は恥ずかしがらずに近寄ってきて、
蛍が再起して急いで扉を閉めると、なぜか夏菜子が急に照れながら、一緒に風呂に入ることを提案してきたのだ。
改めて整理してみてもよく分からない。蛍の脳内は疑問符で埋め尽くされた。
「一緒に……入ろ?」
そして夏菜子の追い打ちだ。なぜその言い回しで言ったのか蛍には分からなかった。
正解はただの偶然、そして天然だからである。
「わ、分かったっ。一緒に入るからその言い回しを止めてくれないか!?頭が沸騰しそうなんだ……!!」
蛍は涙目になりながら負けを宣言した。なにかで勝負していた訳でもないがとにかく負けた。
あと蛍は一つ嘘を付いている。
「あ、うん……ごめんね?」
洗面所の扉が開く。
そして、夏菜子は頬を赤くして、少しはにかみながら謝罪した。
そんな夏菜子の顔を見た蛍は……
「うぅ……カナのばかぁ。なんか変な言い回しばっかしやがってぇ!」
涙目で頬真っ赤、そして、胸に手を置いてみればあら不思議。鼓動が早い。
コイツの頭は既に沸騰しとるよ。
見てくれてありがとうございます!
お久しブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブリ大根ですわ!!
なんだか懐かしいですねこの感じ。
はい。
不安に思うことはただ一つ。年齢制限だけ。これが謎に包まれすぎて怖い。なぜ俺は利用規約を熟読してこなかったんだ。




