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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第4章「世界階位」

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第75話「頂」

 朝。


 中央フィールドは、不自然なくらい静かだった。

 足を踏み入れる。


 広い。


 何もない。


 だからこそ、誤魔化しが効かない。


 「……ここか」


 空気が変わる。


 「……来るな」


 前方。


 1位はすでに立っていた。

 「……待ってたぞ」


 静かに言う。


 在真も短く返す。


 「……ああ」


 まだ距離はある。


 「……遠くねぇな」


 神崎とレオンが外へ下がる。

 神崎が軽く顎を上げた。


 「……二人でやるな」


 「……ああ」


 静寂。


 1位が言う。


 「……行くぞ」


 次の瞬間。


 ——消える。


 「……来た」


 未来視を走らせる。

 だが、さすがに最初から完全には見えない。


 「……見えねぇ」


 それでも、気配だけは拾える。


 「……感じる」


 回避。


 ——ドンッ!!


 地面が砕ける。


 掠っただけで、フィールドそのものが一段沈んだ。


 「……速いな」


 在真は踏み込む。


 「——斬る!」


 ——スッ。


 抜ける。


 1位は、また同じ場所にいる。


 「……やっぱりな」


 前回と同じ。


 「……違うな」


 「……“ズラしてる”」


 1位がわずかに笑う。


 「……見えるようになったか」


 「……ああ」


 在真は連続で踏み込む。


 「……そこ」


 ——スッ、スッ、スッ。


 「……触れるな」

 「今日はまず一発だ」


 1位の目がわずかに細くなる。


 「……一発だ」


 その瞬間、気配が変わった。


 「……来る」


 圧が上がる。


 「……速い!」


 未来視。


 「……ギリだな」


 回避。


 だが掠る。


 ほんの薄く触れただけで、骨まで重い。


 「……重い」


 体勢を戻す。


 「……いい」


 在真は笑う。


 「……通じてる」


 踏み込む。


 「……次で当てる」


 火。


 風。


 水。


 土。


 全部を開く。


 「——斬る!」


 ——ガキンッ!!


 今度は違う。


 1位が一歩だけ後ろに下がる。

 周囲がざわついた。

 神崎が小さく笑う。


 「……やるじゃねぇか」


 レオンも目を細める。


 「……届いてる」


 1位が自分の剣を見下ろす。

 それから、ゆっくり顔を上げた。


 「……見えたか」


 「……ここからだ」


 その瞬間、空気が変わった。


 「……来るぞ」

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