表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第4章「世界階位」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/113

第73話「更新」

 「……触る」


 踏み込む。


 特異個体の中心。


 「あそこだ」


 核。

 わずかに見えるその位置へ、迷いなく刃を落とす。

 壊すためじゃない。

 ズレたまま逃がさないために、そこへ自分の感覚を噛ませる。


 「——通す!」


 剣を叩き込む。


 ——バキィッ!!


 ヒビが走る。


 「……乗った!」


 さらに押し込む。


 だが、特異個体はそこで終わらない。


 暴れる。


 水面が一斉に歪み、静止していた海が今さら怒り出したみたいにあらゆる方向へ圧を吐く。


 「……来る!」


 神崎が叫ぶ。


 「離れろ!」


 だが——。


 「……鬱陶しい」


 在真は止まらない。

 「——そこにいろ!」


 全力を乗せる。


 ——バキィィィィィッ!!


 核が砕けた。

 いや、砕けたというより、耐えきれず形をやめた。


 その瞬間、すべてが止まる。


 「……終わったな」


 神崎が大きく息を吐いた。


 「……マジか」


 レオンが静かに頷く。


 「……撃破確認」


 その時、ウィンドウが開いた。


 【討伐】


 特異個体を撃破しました


 【報酬】


 ・固有強化:幸運(第3段階)

 ・特異干渉取得

 ・DP:5億


 【レベルアップ】


 Lv50 → Lv57

 攻撃力:600 → 720

 防御力:380 → 470


 【武器成長】


 天羽々斬 Lv50 → Lv57

 攻撃力+700 → +900


 「……上がったな」


 剣を軽く振る。


 今までとは違う。

 対象へ触れるというより、“ズレた存在をその場へ縫い止める感覚”が手の中へ残っている。


 「……気持ち悪いな」


 神崎が笑った。


 「もう別ゲーだろこれ」


 その時、基地から通信が入る。


 『こちら本部!』


 『序列更新確認!』


 レオンが応答する。


 「……どうなった」


 『……2位』


 静寂。


 神崎が吹き出す。


 「……上がったな」


 「マジで抜いたぞ」


 「……ああ」


 「……次は一つだな」


 視線を上げる。


 「……1位」


 その時、通信が続く。


 『……1位から伝達』


 空気が変わる。


 神崎の顔から笑みが少し消える。

 在真は短く聞いた。


 「……なんだ」


 『……“次は本気でやる”』


 静寂。


 神崎が笑う。


 「……来たな」


 レオンが目を細める。


 「……決戦だ」


 在真は少しだけ笑う。


 「……邪魔が減る」


 剣を握る手に、むしろ余計な力は入らなかった。

 ようやく、本当に抜く相手だけが前に残った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ