第62話「源」
「……そこ潰す」
踏み込む。
異形が群がる。
「……邪魔だ」
風。
——シュンッ!!
切り裂く。
だが——
すぐに埋まる。
「……キリがねぇな」
神崎が横で弾き飛ばす。
「数増えてるぞ!」
「……分かってる」
止まらない。
「……抜ける」
踏み込む。
最小で避ける。
当てる。
抜ける。
「……前だけ見る」
奥。
歪み。
「……あそこだ」
明らかに違う。
空間が“濃い”。
「……見えるな」
レオンが並ぶ。
「……ああ」
神崎が後ろで押さえる。
「先行け!」
「……任せた」
速度を上げる。
「……風」
加速。
異形の間をすり抜ける。
「……近い」
圧が変わる。
「……これだな」
中心。
そこに——
“穴”。
だが、ダンジョンの入口じゃない。
「……繋がってるな」
さらに奥へ。
「……源か」
踏み出す。
その瞬間。
——ドクン。
「……来る」
前。
何もない空間。
だが——
「……いるな」
異形とは違う。
もっと“濃い”。
「……出てきたな」
形が現れる。
「……人型か」
だが——
影よりも“濃い”。
存在が重い。
「……これが源か」
詳細鑑定。
【???】
Lv???
「……出ねぇな」
笑う。
「……いいな」
源が動く。
ゆっくり。
だが——
「……来る」
体が反応する。
回避。
——ドンッ。
空間が歪む。
「……強いな」
神崎とレオンも追いつく。
「……間に合ったか」
「……これだな」
レオンが前に出る。
「……本体」
神崎が構える。
「やっと当たりか」
「……ああ」
剣を構える。
「……ここで終わらせる」
源が、一歩踏み出す。




