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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第3章「境界外」

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第61話「異形」

 「……進む」


 足を踏み出す。


 地面はない。


 だが——


 「……立てるな」


 踏めている。


 「……感覚がおかしい」


 神崎が周囲を見る。


 「上下、意味ねぇなこれ」


 「……ああ」


 重力が曖昧。


 方向も曖昧。


 「……慣れるしかねぇな」


 歩く。


 だが——


 距離感がズレる。


 「……遠いのか近いのか分からんな」


 その時。


 ——ドクン。


 「……来るぞ」


 前。


 何もない空間が歪む。


 そして——


 現れる。


 「……なんだこれ」


 形が定まらない。


 人型でもない。


 生物ですらない。


 「……異形だな」


 レオンが静かに言う。


 詳細鑑定。


 【???】


 Lv???


 「……出ねぇか」


 笑う。


 「……いいな」


 異形が動く。


 音はない。


 だが——


 「……来てる」


 体が反応する。


 横へ。


 ——スッ。


 何かが通る。


 「……触れたら終わりだな」


 神崎が構える。


 「見えねぇぞこれ!」


 「……感じろ」


 短く言う。


 踏み込む。


 「……行く」


 異形へ。


 だが——


 「……ズレる」


 位置が安定しない。


 「……こっちもか」


 世界ごとズレている。


 「……面倒だな」


 その瞬間。


 後ろ。


 「……増えたな」


 もう一体。


 さらに——


 「……三か」


 囲まれる。


 神崎が笑う。


 「マジかよ……」


 レオンが前に出る。


 「分ける」


 短く指示。


 「在真、正面」


 「……了解」


 踏み込む。


 正面の異形へ。


 「……そこ」


 斬る。


 ——スッ。


 「……浅いな」


 感触が薄い。


 だが——


 「……効いてる」


 わずかに揺れる。


 その瞬間。


 異形が変わる。


 「……は?」


 形が変形する。


 「……適応してるな」


 攻撃を避けるように。


 「……いいな」


 笑う。


 「……やること同じか」


 踏み込む。


 連続で斬る。


 「……当て続ける」


 ——スッ、スッ、スッ。


 少しずつ削る。


 だが——


 「……終わりが見えねぇな」


 その時。


 横。


 神崎が吹き飛ぶ。


 「……ぐっ!」


 「……増えてるぞ!」


 振り向く。


 「……五か」


 さらに増えている。


 「……無限か?」


 レオンが低く言う。


 「……違う」


 観る。


 流れ。


 「……出てきてるな」


 奥。


 さらに深い場所から。


 「……源あるな」


 確信。


 「……そこ潰す」


 踏み出す。


 異形が群がる。


 だが——


 「……邪魔だ」

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