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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第3章「境界外」

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第57話「無音」

 視界が戻る。


 「……さっきのは」


 感覚がずれている。


 「……見えてたのに、見えてねぇ」


 影は、そこにいる。


 動いていない。


 なのに——


 「……当たる」


 さっきの一撃。


 「……未来視、効いてねぇな」


 ガルが低く唸る。


 神崎が横に並ぶ。


 「どうなってる」


 「……分からん」


 正直に答える。


 レオンが前に出る。


 「……触るな」


 短く言う。


 だが——


 影が動く。


 音がない。


 気配もない。


 「……来るぞ」


 分かるのは“結果”だけ。


 未来視を使う。


 だが——


 「……見えねぇ」


 何も映らない。


 次の瞬間。


 ——ドンッ。


 神崎が吹き飛ぶ。


 「……ぐっ!」


 「……見えたか?」


 「……いや」


 神崎が立ち上がる。


 「……何もねぇ」


 レオンが動く。


 「……止める」


 踏み込む。


 その瞬間。


 空気が歪む。


 だが——


 「……効いてない」


 影は止まらない。


 「……おい」


 レオンが一瞬、後ろに引く。


 「……これは」


 初めて。


 レオンが迷う。


 「……面白いな」


 笑う。


 「……どうやるか」


 観る。


 影。


 動き。


 存在。


 「……違うな」


 今までと。


 「……攻撃じゃない」


 「……何だ」


 神崎が聞く。


 「……“触れてるだけ”だ」


 それだけで、ダメージになる。


 「……意味わからんぞ」


 「……だろうな」


 だが——


 「……なら」


 考える。


 「……こっちも変える」


 剣を握る。


 「……見るな」


 目を閉じる。


 「……は?」


 神崎が声を上げる。


 「……感覚だけでいく」


 視覚は意味がない。


 未来視も効かない。


 なら——


 「……感じる」


 静かに立つ。


 影が動く。


 分からない。


 だが——


 「……来る」


 一歩、ずれる。


 ——ドンッ。


 当たらない。


 「……避けた?」


 神崎が驚く。


 「……分かるな」


 もう一度。


 影が動く。


 「……そこ」


 回避。


 当たらない。


 「……なるほどな」


 目を開ける。


 「……いける」


 剣を構える。


 「……次は当てる」


 踏み込む。


 影へ。

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