表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第2章「覚醒者」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/67

第32話「模擬戦」

 神崎と握手した瞬間、周囲の空気がわずかに張り詰めた。


 「……いいな、その反応」


 神崎が楽しそうに笑う。


 「……試したくなる」


 「……だろうな」


 お互い、分かっている。


 「模擬戦、やるか?」


 周囲がざわつく。


 「ここでか?」


 「いや、ちゃんとした場所がある」


 神崎が顎で指す。


 少し離れた場所。


 広い訓練場のようなスペース。


 「……行くか」


 断る理由はない。


 移動する。


 周囲に人が集まり始める。


 覚醒者。


 兵士。


 全員が興味を持っている。


 「……結構集まるな」


 「当たり前だ」


 神崎が軽く肩を回す。


 「俺とやるやつなんて、ほとんどいないからな」


 「……そういうタイプか」


 位置につく。


 「ルールは?」


 「気絶か、戦闘不能で終了」


 「……了解」


 剣を構える。


 神崎は、素手。


 「……武器使わないのか?」


 「必要ない」


 軽く言う。


 「……いいな」


 その余裕。


 「……じゃあ」


 神崎が笑う。


 「始めるか」


 ——ドンッ!!


 踏み込み。


 「……速いな」


 未来視。


 軌道が見える。


 「……右」


 回避。


 そのまま斬り込む。


 ——ガキンッ!!


 「……止めた?」


 素手で受けている。


 「……硬いな」


 「そっちもな」


 神崎が笑う。


 距離を取る。


 「……ただの殴り合いじゃないな」


 「当然だ」


 神崎の気配が変わる。


 「……行くぞ」


 次の瞬間。


 消えた。


 「……っ!」


 未来視。


 断片。


 「……上か!」


 上からの蹴り。


 ——ドンッ!!


 受ける。


 だが重い。


 「……パワーもあるな」


 流す。


 距離を取る。


 「……今度はこっちだ」


 踏み込む。


 「……風」


 加速。


 斬撃。


 ——シュッ!!


 神崎がギリギリで避ける。


 「……速いな」


 「そっちもな」


 笑う。


 「……いいな」


 空気が変わる。


 神崎の目が変わる。


 「……本気出すか」


 「……来い」


 次の瞬間。


 圧が変わる。


 「……っ」


 未来視が追いつかない。


 「……見えねぇ」


 ——ドンッ!!


 直撃。


 「……ぐっ!」


 体が揺れる。


 「……今のは効いたか?」


 「……少しな」


 息を整える。


 「……でも」


 剣を構える。


 「……見えてきた」


 完全じゃない。


 だが——


 「……対応できる」


 踏み込む。


 「……終わりだ」


 連続。


 火。


 風。


 水。


 「……重ねる」


 神崎の動きが一瞬止まる。


 「……そこだ」


 首元へ。


 ——ピタッ。


 寸止め。


 同時に——


 神崎の拳が、顔の前で止まっている。


 「……相打ちか」


 沈黙。


 そして——


 「……いいな」


 神崎が笑う。


 「……久しぶりに楽しかった」


 「……こっちもだ」


 剣を下ろす。


 周囲がざわつく。


 「……互角……?」


 「いや、今のは……」


 評価が変わる。


 「……お前、トップクラスだな」


 神崎が言う。


 「……そうなるな」


 否定しない。


 「……歓迎する」


 手を差し出してくる。


 「……覚醒者の世界へ」


 握る。


 「……よろしく」


 ここから——


 新しい戦いが始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ