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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第1章「最難関ダンジョンの孤独な開拓者」

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第22話「上層」

 特殊エリアを抜けたあと、マップに新たな領域が明確に表示された。


 【上層:解放】


 「……いよいよ、か」


 中層までとは違う。

 ここからは“さらに上の段階”。


 入口は、これまでの洞窟とは明らかに違っていた。


 石ではない。

 磨かれたような白い通路。


 人工的な造り。


 「……ダンジョンってより、施設だな」


 ガルが低く唸る。


 警戒している。


 「……気を抜くなよ」


 足を踏み入れる。


 その瞬間、空気が変わる。


 「……軽い?」


 重さがない。


 むしろ、動きやすい。


 「……バフか?」


 詳細を確認する。


 【上層効果】


 ・身体能力微上昇

 ・魔力循環強化


 「……環境で強化されるのか」


 だが、その分——


 「……敵も強いってことだな」


 進む。


 しばらく敵は現れない。


 だが——


 ——ヒュンッ。


 「……っ!」


 咄嗟に横へ避ける。


 背後を何かが掠める。


 振り返る。


 空中。


 そこに浮かんでいたのは——


 黒い球体。


 目のようなものが中央にある。


 「……なんだあれ」


 詳細鑑定。


 【フロートアイ】


 Lv640


 ・HP:低

 ・攻撃力:高(魔法特化)

 ・特性:浮遊/遠距離攻撃

 ・弱点:中心核


 「……遠距離か」


 再び、光が収束する。


 「……来るな」


 未来視。


 軌道が見える。


 「……そこ」


 最小限で回避。


 同時に踏み込む。


 だが——


 「……届かない」


 距離が足りない。


 フロートアイがさらに後退する。


 「……めんどくさいタイプだな」


 ガルが跳ぶ。


 だが、空中の相手には届かない。


 「……なら」


 手を上げる。


 「……風」


 風を集中させる。


 「……飛ばす」


 ——シュンッ!!


 風刃が一直線に走る。


 フロートアイに命中。


 ——ビキッ。


 ヒビが入る。


 「……効く」


 もう一度。


 「……終わりだ」


 風刃を重ねる。


 ——パリンッ。


 中心核が砕ける。


 フロートアイ、消滅。


 「……遠距離対策はこれだな」


 ガルが軽く吠える。


 「……お前は地上担当でいい」


 進む。


 すぐに、次の敵。


 フロートアイ二体。


 さらに——


 床から、何かが浮かび上がる。


 「……増えるのかよ」


 詳細鑑定。


 【マナスライム】


 Lv600


 ・特性:魔力吸収/再生

 ・弱点:核(内部)


 「……また厄介なの来たな」


 だが、冷静に判断する。


 「……ガル、スライム」


 「俺が空中処理する」


 役割分担。


 フロートアイが攻撃を構える。


 未来視。


 「……全部見えてる」


 回避。


 踏み込み。


 風刃。


 ——シュンッ!!


 一体、撃破。


 二体目。


 「……遅い」


 同じ動き。


 ——パリンッ。


 撃破。


 視線を下へ。


 ガルがスライムと格闘している。


 だが——


 「……削れてないな」


 吸収されている。


 「……なら」


 踏み込む。


 「……土」


 地面を隆起させる。


 スライムの動きを固定。


 「……見える」


 内部。


 核がある。


 「……そこだ」


 剣を突き込む。


 ——グシャッ。


 核が砕ける。


 スライム、消滅。


 「……こういうタイプか」


 敵の種類が明らかに変わっている。


 単純な殴り合いではない。


 「……でも」


 剣を軽く振る。


 「……対応できる」


 ウィンドウが開く。


 【レベルアップ】


 Lv18 → Lv20


 攻撃力:166 → 190

 防御力:98 → 112


 【武器成長】


 天羽々斬 Lv16 → Lv18


 攻撃力+120 → +145


 「……20か」


 一区切り。


 だが——


 マップの奥。


 まだ、広がっている。


 「……上層、思ったより長いな」


 ガルが隣に並ぶ。


 「……行くぞ」


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