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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第1章「最難関ダンジョンの孤独な開拓者」

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第12話「格上」

 スケルトンナイトが、闇の中から姿を現した。


 鈍く光る鎧。無駄のない動き。


 そして何より、こちらを“認識している”と分かる圧。


 「……来たな」


 逃げないと決めた以上、やるしかない。


 【スケルトンナイト】


 Lv743


 弱点:頸椎接合部(装甲隙間)


 行動傾向:初動遅/二撃目高速/カウンター持ち


 「……弱点はある」


 だが、問題はそこに当てられるかどうかだ。


 ガルが低く構え、タイミングを伺っている。


 「……先に仕掛けるな。様子を見る」


 ナイトが動く。


 重い一歩。だが、その一歩が異様に速い。


 次の瞬間、剣が振り下ろされる。


 ——ズンッ!!


 地面が砕け、衝撃が足元まで伝わる。


 「……やっぱり重い」


 だが、見えている。


 振り下ろしは遅い。


 「ガル、横!」


 ガルが側面へ回り込む。


 同時に、ナイトの視線がわずかに揺れた。


 「……やっぱり反応するか」


 その隙に踏み込む。


 狙いは——首。


 ——ガキンッ!!


 「……硬ぇ!」


 弾かれる。


 装甲の上からでは通らない。


 その瞬間。


 ナイトの腕が“逆方向”に動いた。


 「……来る!」


 反射的に後退。


 ——ザンッ!!


 空気を裂く音。


 一瞬でも遅れていたら、今ので終わっていた。


 「二撃目、想像より速いな……」


 深く息を吸って、頭を切り替える。正面突破は悪手だ。


 装甲が厚すぎる。無理に削りに行っても先にこっちが潰れる。


 「……ガル、注意引けるか?」


 ガルが低く唸り、ゆっくりと動き出す。


 ナイトの正面へ。


 「……よし」


 ガルが飛びかかる。


 ——ガウッ!!


 ナイトの腕に噛みつく。


 その瞬間、ナイトの意識が完全にガルへ向く。


 「……今だ」


 背後へ回る。


 足音を殺し、最短距離で踏み込む。


 見える。


 装甲の隙間。


 首の付け根。


 「……そこだ」


 全力で振り抜く。


 ——ギィンッ!!


 「……浅い!」


 確かに入った。


 だが、まだ足りない。


 ナイトの動きが止まる。


 次の瞬間——


 振り向きざまの一撃。


 「……速っ!」


 避けきれない。


 咄嗟に剣で受ける。


 ——ガンッ!!


 衝撃。


 腕が痺れる。


 体が吹き飛ぶ。


 「ぐっ……!」


 地面を転がる。


 息が詰まる。


 「……やっぱ、格上か」


 だが——


 効いている。


 さっきの一撃で、確実にダメージは入った。


 ナイトの首元。


 わずかにヒビが入っている。


 「……いける」


 立ち上がる。


 足はまだ動く。


 「……ガル、もう一回いくぞ」


 ガルが吠える。


 まだ戦意は落ちていない。


 「次で決める」


 同時に動く。


 ガルが正面から突っ込む。


 ナイトが迎撃の構えを取る。


 その瞬間。


 あえて、俺は“遅らせる”。


 「……見えてる」


 振り下ろし。


 避ける。


 次に来るのは——


 「……これだ」


 高速の二撃目。


 その軌道を、ギリギリで外す。


 「今だ!」


 空いた一拍に合わせて踏み込み、全身の力を一点に集める。


 「——終わりだ!」


 装甲の隙間へ、正確に叩き込む。


 ——バキィッ!!


 骨が砕ける音。


 首が、完全に断たれる。


 ナイトの体が、崩れ落ちた。


 静寂。


 「……勝った……のか」


 ウィンドウが開く。


 【撃破】


 スケルトンナイトを討伐しました


 【大量経験値を獲得】


 【レベルアップ】


  Lv5 → Lv8

  攻撃力:50 → 72

  防御力:29 → 41


 【武器成長】


  天羽々斬 Lv5 → Lv7

  攻撃力+27 → +40


 「……一気に上がったな」


 ガルを見る。


 息は荒いが、無事だ。


 「……やったな」


 その瞬間。


 【ドロップ獲得】


 ・スキル書:剣術Lv3

 ・骨鎧の欠片

 ・高濃度魔石


 「……スキル書まで出るのか」


 ナイトの残骸を見下ろす。


 「……これで、少しは追いついたか」


 だが——


 マップを見る。


 中層のさらに奥。


 まだ未踏の領域。


 「……まだ上がいるな」


 笑みが浮かぶ。


 「……いいな、この世界」


 恐怖もある。


 だが、それ以上に——


 強くなれる実感がある。


 「……もっと行くか」


 ガルが隣に並ぶ。


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