$-Dutyの戦い
しかし、その間の$-Duty隊は、地獄の苦しみを味わっていた。
ミキが少しづつMCの時間を伸ばし、持ち歌を全部歌ったところで、客いじりを始めた。
「お兄さん、今日はどこのグループが目当てで?ザグラブ?いや~センスありますね。私らもザグラブとは仲良しなんですよ、今朝初めて会ったんですけど」
会場が少しクスりとしたところで、アサカが自然にギターを「ポロロン」と鳴らす。
「まあ私ら、今日はザグラブの添え物ですけど、名前だけでも覚えて帰ってください!私らはオキャーマ南部のご当地アイドル、$-Dutyです!」
そうこうしているうちに、部隊袖からミスターDが手で大きなマルを作る。
「そういう訳なんで、名前だけでも覚えて帰ってください!次はみなさんお待ちかね、ザグラブの出番です!」
いうが早いか$-Dutyのメンバーは袖に引っ込み、ステージにはザグラブ七神将が並んだ。
「みなさん、お待たせして申し訳ありませんでした!ザグラブ七神将、魂のステージ!聴いてください、『GOOD!』
待ちかねた観衆はザグラブの登場に大きなどよめきで応える。ヅヤマアイドルフェスは大成功に終わった。
ステージ後の物販で、ミキに向かって制服姿の女子高生が、「実はミキさんのことが好きで、こうして会えて嬉しかったです!」
と言ってくれたのが、S-Duty隊最高の報酬であった。




