黙認するほかなし
顔あわせが終わった後、ザグラブのメンバーはナカギリ特務少将を中心に輪になっていた。
「ナカギリ特務少将、あいつら絶対嘘ついてますよ!」
リーニャ中尉は我慢が出来なかったのか、一番に口を開いた。
「俺もそう思うよ」
ナカギリ特務少将は、あっさりと認めた。
「だったら!あいつらの正体、バラしちゃいましょうよ!」
「そんなこと、するわけがないじゃない」
「なんでですか!」
ナカギリ特務少将は、ザグラブメンバー全員の目を見つめていった。
「君たちザグラブ七神将が、歌を歌うのはなんのためだと言った?」
「北軍の士気を上げるため……ですか?」
「そうだよ。実際に戦場で戦っている女の子が、ステージで歌って踊ってくれるからこそ、君たちを応援しようと思う。ところが、南軍でも同じことをやろうとしていることが分かったんだ。連中の秘密をバラせば、我らザグラブは相手と同じ土俵に立つことになる。そうなれば、連中にも熱心なファンが出来てしまう。つまりは南軍を有利にしてしまう。そんな手は上手くないだろう?」
「でも、南軍側の武装勢力として、ヅヤマに来ているうちに拘束するだとか……」
「それも出来ない。連中の建前はあくまで交流に来ている一般人だ。拘束なんかしたら我々が悪者になってしまう」
「それじゃ、どうすれば?」
「だから、正攻法だよね。ザグラブがアイドルとして、$-Dutyより人気が出れば問題ないし、戦場で戦う羽目になったら、正々堂々戦って仕留めたらいい。こちらは正体を明かしている以上、卑怯な真似は出来ないよ」
「まずはアイドルとして勝つ、ということですか」
「今回はうちはホーム戦だ。きっちりキレイに勝っとこう」
「そうですね!」
ザグラブ七神将は、割と簡単に一致団結した。




