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第四話 GOOOD!
ハイスクールはダンステリア
夜更け。眼下のまばゆい夜景が見渡せる小高い丘に、ツーシーターの真っ赤なスポーツカーが止まっている。運転席にはいかにも金持ちのボンボンといった感じの若い男、助手席には肩までの髪の茶髪の小柄な女が座っていた。
「素敵な夜景ね」
「なに、君の瞳の方がもっと綺麗だよ」
若い男は囁くと、隣の彼女のシートを倒し、唇と唇を重ねるところであった。
そこへカーラジオが鳴る。
「次のリクエストはグラシキシティのラジオネームKさんから、曲は懐メロ、シンディ・ローパーで、『ハイスクールはダンステリア』」
「ハイスクールはダンステリア!」
女は突然上に被さってきた男を車外へ引っ張り出し、スポーツカーの運転席に陣取ると猛スピードで駆けていった。
「悪い!デートはまた今度じゃ!」
シンディ・ローパーの「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン(女の子は楽しみたいだけ)という曲は、当初「ハイスクールはダンステリア」と言う邦題を付けられていたのが後年改められた。つまり、「ハイスクールはダンステリア」という旧名でのリクエストは、即ちエージェントに対するS機関の招集の合図であった。
ミキはS機関の本部まで、スポーツカーをぶっ飛ばした。




