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第三話「ハナミズキ」
なりませぬ
「なりませぬ!」
ザグラブ七神将の一人、リーニャ・マキ中尉は、ナカギリ特務少将にひときわ声高に、反対の意を表明した。
「そうは言っても、お前たちだけを危険な目に遭わせる訳にもいかないから……」
ナカギリ特務少将は嗜めるように言葉を掛けるも、リーニャ中尉の態度を硬化させるだけであった。
ナカギリ特務少将、女所帯に男がポツンと居る状態にはよくあることだが、ザグラブ七神将からはモッテモテであった。そのナカギリ特務少将の取り巻きの中心人物がリーニャ中尉であった。しかし、そのシチュエーションは、どうしても$-Duty隊が一目見たいナカギリ特務少将の足枷となっていた。
「ナカギリ少将がお一人で南部へ向かうだなど、危険過ぎます!万が一にも、敵に捕らえられることでもあったら!せめてこの私めがお側に付いて居なければ!」
「いやいや、ザグラブの兵力を動かしたら、その方が大変だから」
「なりませぬ!リーニャは反対でございまする!」
「わかった、わかったよ、リーニャ中尉。大人しくしておくから」
そう言い残してリーニャ中尉を追い返したナカギリ特務少将であったが、翌朝みんなが起床した時には彼のベッドはもぬけの殻であった。




