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傭兵部隊$-Duty第二部  作者: 蒼井 電
20/45

マイカ、ピンチ

そして時計の針は戻り、ジャンクオフ帰りのマイカは何者かに追われていた。

マイカもいつもならコルトM1911マイカスペシャルを携帯しているのだが、今回はアイドル仕事のため、家に置いてきてしまった。今のマイカは丸腰である。

おまけに追手も、どこかで聞いたことのある声がしている。ファンがストーカー化している。そうマイカが気付くまで時間はかからなかった。

マイカがこの連中を学んだ戦闘技術の徒手空拳でKOすることは容易い。しかしそれは、マイカが戦闘訓練を受けたプロフェッショナルであることを示し、それをファン界隈に広めることを意味する。

(しょうがねえ、ここは捕まっとくか)

マイカはミキに携帯を繋ぎ、ワン切りにして追う相手に向き直った。

「すいませんマイカさん、乱暴はしたくないんです、ついてきてください」

昼にマイカが話を一方的に聞かされたバーコード頭の中年男性は、手にグロックを構えていた。


「カッパさん、なんでこんなことするの?マイカ信じられない!」

マイカは渾身の慈悲の心を絞り出して、カッパさんと言うバーコード頭の中年男性に声をかけた。

「私は人生賭けてるんです。分かって下さい、マイカさん!」

「私に銃を向けて、なんとするんです?」

「マイカさん、どうか私の、私の思いを遂げさせて下さい!」

カッパさん、と呼ばれた中年男性は我を忘れてマイカにむしゃぶりつく。

「嫌!カッパさん、やめて!」

マイカを組み敷いたカッパさんの拳銃を、横から奪い取る手が伸びた。

「そこまでじゃ」

そこには片手にデザートイーグルを構えたミキの姿があった。

「カッパさん、あんた出禁じゃのう」

ミキのデザートイーグルがズドンと重く鳴った。


「……!」

この様子を物陰からのぞいていたマイトガイの部下の若い男にも、横からヤマザキ姉妹のコルトが突きつけられていた。

「お兄さん、デバガメとはええ趣味しとおなあ、うちらについてきてもらうで」


「ミキねぇ、来てくれたんだな!」

半べそをかきながら喜ぶマイカに

「マイカ、怖かったか?」

「ちょっとだけ。でも、絶対ミキねぇが来てくれると信じてた」

ミキはマイカをぐっと抱きしめた。

「今度はワイらぁがカチコミかける番じゃ!」


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