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第218夜 妄想の感触
魚体の
スティックの
パターの
包丁の
筆の
ページの
私は指先や手のひらでその感触を楽しむ。
そしてあらゆる手段でそれらと対話する。
言葉はなくともそれらは饒舌で雄弁で寛容。
いつだって私の奥の方までをも喜ばせてくれる。
おそらくは電気が通うような何かが伝達されている。
赤子への伝達のように。
キーボードの
スウィッチの
リモコンの
ディスプレイの
冷んやりと硬質なスレートはどこまでも寡黙。
意図せず触れたその時すら意図したかのような無言の提示。
望もうが望むまいが注視を余儀なくされる。
ひとたび指先の迷いを見透かされようものなら泡に取り込まれ木霊する。
瞬間の接触の先にあるユニバース。
何も伝達されることなどなくダークマターの中に放出される。
寄る辺なきデラシネ。




