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鎌倉千一夜  作者: Kamakura Betty
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208/218

第209夜 火を灯す夜

隅々が露わになり

影すら

less emotional definition

LED が照光す


煌々とした夜は

沈思の間も

黙考の隙も

ましてや己も無い


白々しい時を経て

ままつまみを回す

辺りが黄色く瞬く

大きな月光輪で


鹿哭

梟鳴

蟋唱

己咳


月影

星燦

木香

冷気


畢は東へ

昴は西へ

織は南へ

彗は北へ


累々とした営み

吐気の充満

深結合

微睡


燐寸を擦る

芯は灯る

火形は伸び

そして縮む


邪も

腐も

鬱も

接する先から焼き滅し


生まれる循環は

宙へと達し

星々を巡り

蒼珠へ還る

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