↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鎌倉千一夜  作者: Kamakura Betty
PR
203/218

第204夜 出梅の葉光

さていいのだろうか

この鬱陶しさが去り

剥き出しになった心に

灼熱の差し込むことが


では逃げようか

庇の奥の方の

黴臭く薄暗い

納戸の土間へ


ほのしめやかに

ままならぬ時が

悶々悶々と過ぎ

ちくちくと蝕む


いや よそう

抗うことなく

逃げることなく

惑うことなく


ならいっそ

懐疑も猜疑も

疑心も僻心も

白日に晒す


ふとそこに

陰陽の境が現れ

止まるも行くも

為すに任せよと


さあ早く

陰ならば沈し

陽ならば活す

さあ早く


なら歩む

陰なき灼熱

全て暴出す

陽の側へ


まて

そこにはすでに

すでにある

深く濃い影か


いな

大樹だ

灼熱に向かい

さらに伸び近づく


ほら

根は地を覆い

幹は聳え

枝は影すら作る


では

葉といえば

一つ一つが陽を蓄えて

輪郭を作り上げる


いざ

灼熱の季節

葉落ち月なぞ遥か昔

葉こそ光る朱い夏へ
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。