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帝国の栄華  作者: ロンメル
第二次世界大戦
23/29

23

間があきすぎてました、すいません。といいつつあしたから期末二週間前……。

23

夕方には更にマニラに眠っていた退役間際のP38ライトニング八機とP47サンダーボルト六機がミンダナオ島の飛行場へと移動した。そこで整備された。まずチャフを搭載したライトニングがまずレーダーを曇らしてそこでサンダーボルトがレーダーと飛行場を爆撃して迎撃戦闘機を封じ込める。その後P51に護衛されたB29をB25が誘導して爆撃を完遂する計画だった。

「発進!」

現在存在する戦闘機で最大のロッキードP38ライトニングが双発エンジンを轟かせて空に舞い上がった。ライトニングは低空から侵入して見事電探を吹き飛ばした。といってもこの日電探は故障していてたいしてかわりはなかったが。そしてサンダーボルトが出撃したもののこちらは哨戒機に捕まり、呼ばれてきた同盟戦闘機によって全機撃墜されてしまった。唯一の戦果といえば戦闘機を飛行場から引きはがしたことであろうか。そして迎撃機が一機もいない飛行場上空へと米軍がたどり着いて爆撃を開始した。B29から投下された爆弾は飛行場を使用不能にした。電探管制のため対空砲撃も皆無に近かった。ただし翌日には発進したと思われる基地は同盟軍が機銃と爆弾を雨あられと降らせて結局は作戦参加機は全損した。

そのころニューギニアではポートモレスビーを攻略した米軍はラエも陥落させた。そこでオーストラリア軍はマウントハーゲン近くの密林に第六特務旅団を派遣した。ジャングルでゲリラ戦を行うためだ。武装は補給と陣地転換が容易な81mm迫撃砲と歩兵が携帯する突撃銃、対戦車無反動砲、汎用機関銃と分隊支援火器である。移動はハーフトラックでハーフトラックには二〇ミリ機関砲がついていた。そして補給は空輸である。任務は補給線の寸断、夜間キャンプ地への迫撃砲による砲撃、哨所の襲撃や飛行場、補給用の埠頭への迫撃砲撃など敵戦力を減らすというよりも神経をすり減らし、士気を下げさせるハラスメント攻撃であった。司令官はミシェル准将だった。ジャングルでのゲリラ戦のエキスパートだ。後はミシェル自身の意見で数両の105mm榴弾砲搭載のハーフトラックを持った。

「いいか、補給は二週間後にここに空投される。補給時にここに現れない部隊は全滅したと考える。各大隊ごとに戦術目標を設定し、それを成し遂げろ。」

とだけ伝えて解散した。地雷を携行した部隊もありそれぞれ大隊ごとにジャングルへと消えていった。夜間に各地に地雷埋設を終えた部隊は迫撃砲陣地の施設を行った。橋などの重要拠点を狙う為で特に日本が作ったブス川の橋は爆破されずに米軍が手に入れて補給路としていた。勿論同盟もそんなことは知っていたため迫撃砲によりその付近を通行する米軍輸送部隊を攻撃しようとした。二〇の大隊のうち三個がその橋の周辺に展開した。さらには米軍補給拠点のラエ港、ラエ飛行場を狙った部隊も展開を終えていた。夜間キャンプへの砲撃は前線の重砲に任せてミシェルはこれに関わらなかった。かわりに数両の105mm榴弾砲搭載ハーフトラックをブス川周辺に配備して船舶輸送を図る舟を待ち伏せさせた。ニューギニアでは前線は膠着しているが同盟が連合の後方を攪乱しており連合軍は対応を迫られていた。そんな中米軍のニューギニアへ物資を運ぶ拠点であるソロモン諸島へと同盟は海軍で圧力をかけた。たしかにオーストラリア海軍はアメリカに直接対決は難しいレベルの艦隊しかもたない。ただ駆逐艦や軽巡で艦砲射撃することはできた。軽巡の主砲であっても陸ではそんじょそこらの重砲より威力は高い。それでもって補給拠点のある島に近付いて砲撃することを繰り返し、偵察機と潜水艦の通信を確保して積極的に輸送船団を襲撃した他に機雷施設で海路封鎖も行った。アメリカも何も手を打てなかったわけではない。ニューギニアの密林には集音器を仕掛けて行動を探ろうとした、ソロモン諸島では哨戒機や哨戒艇を増やした。けれどそれも徒労に終わった。史実のガダルカナルで集音器の設置が行われていることを知っている俺はオーストラリアに密林に集音器が仕掛けられている可能性が高いと警告した。第六特務旅団はこの警告を受け入れて集音器を探すために空輸された工兵二個中隊に護衛の大隊を付けてマシュー支隊を組んだ。同支隊は集音器除去のためジャングル各地へ分散して集音器を破壊してまわった。広大なニューギニアの密林に集音器を仕掛けなおす程の人的、物資的余裕はいかに米軍といえども無かった。他の特務旅団の大隊も積極的に除去を行い2ヶ月ほどで除去が完了したと司令部に報告された。実際にはポートモレスビー付近の一角に残ってはいたがもはや意味をなさなかった。そこで協議の末に日本軍が台湾から米軍を完全に追い出し次第フィリピンとニューギニア、ソロモンの二戦線で同時反撃を行う事を決定した。日本海軍は小沢機動艦隊を編成した。正規空母六隻と軽空母四隻を基幹として重巡三と軽巡二、駆逐艦二四からなる大艦隊だった。彼等による台湾沖の米艦隊への攻撃と合わせて那覇に第一空挺軍が移動した。栗林も作戦に沿って新旧大小問わぬありとあらゆる火砲を前線付近に前進させ、数少ない戦車、装甲車もかき集めて集中配備した。反撃の前哨戦として米軍を偵察しに出ていた四式偵察装甲車と米伊仏連合軍の共通偵察装甲車CV-72、米軍名M11偵察装甲車が遭遇して戦闘が発生した。四式は装甲厚が砲塔で二十五ミリ、車体で二〇ミリで傾斜装甲を取り入れている。武装も主武装がボフォース社の四〇ミリ機関砲、副武装として一二・七ミリ機関銃と六・五ミリ機関銃を装備、最高時速六七キロを誇るのに対してCV-72は垂直で車体、砲塔共に一五ミリの装甲、武装は一二・七ミリ機関銃二丁と七・七ミリ機関銃一丁であり最高時速七八キロを誇る。偵察任務に出ていた四式が農家の影で待機して乗員が乾パンを齧っているとエンジン音がしたので車長の山田上等兵が双眼鏡を覗くとCV-72がこちらに向かってくる。その数四両でこちらには気がついていない。山田は総員乗車を命じた。総員といっても山田の他に砲手の田内一等兵と操縦兵の片倉一等兵の二人しかいない。エンジンをかけて農家の影にいる。道を見下ろす形でいた。山田は一旦車列をやり過ごして農家から出撃、後ろから奇襲する作戦をたてた。時速四〇キロ程でCV-72が農家の前を通過した。

「よし、片倉、農家から砲塔が出るまで前進。」

四輪のゴムタイヤが地面を踏んだ。砲塔が家の壁の隙間から覗いた。

「田内、一番後ろの奴を狙い撃て。」

直後に五発のクリップの全弾が発射され最後尾の車両が焔に包まれた。

「片倉、全速前進!田内は装填しておけ。」

突然の襲来にオロオロしていた米軍の先頭車輌を再び撃破した。残りの二両は撤退を決意してこちらに機関銃を乱射しながら後退した。三両目は四〇ミリ機関砲の餌食となり最後の一両は果敢に車体を捻ってこちらの機関砲弾に傾斜させて弾いた。けれど後退速度では全速の前進は振り切れない。近づくと突然前進を開始して四式の左から後方に回り込もうとした。片倉はブレーキを踏もうとしたが山田は怒鳴った。

「前進だ、駆け抜けろ。」

山田は車長用の機関銃で後方を射撃した。当たらなかったが敵も撃ち返してきた。もちろん行進間射撃では当たるはずもない。

「停車。」

ある程度距離が離れた所で山田は命じた。CV-72は民家の影に隠れており左前輪が見えるだけである。

「よく狙えよ。」

もちろん狙うのは出ている左前輪である。四〇ミリ機関砲を撃ち込むとあわてて下がって隠れた。これではあちらからこちらの様子は見えない。

「ケツをとれ。」

「了解!」

速度をあげて民家の反対から後ろをとった。至近距離である。

「撃て!」

エンジンを貫いた機関砲弾はCV-72を潰した。だがその時山田は背後に動く人影をキューポラを通して見たような気がした。直後、その人影からスーパーバズーカが放たれた。山田が最期に目にしたのは燃え上がる自らの車輌であった。

散発的な戦闘はあるものの膠着してきている台湾戦にて日本は機動部隊を送り込んだ。那覇の空軍も作戦に加わった。彩雲から敵艦隊発見の報が入った夜明け前、ついに日本艦隊から航空機が飛び立った。

これからも応援よろしくお願いします。

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