表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/209

176.冷遇組への紹介


「カーくん、凄いですね~」

「くぅっ、明日こそは勝ち取るんだから…!」

「たかがジャンケンに負けただけで…」

「あんたも敗者でしょうが!」

「別に絶対助手席がいいってわけでもないしな」

「ああ、シルバーはこういう形の車が初めてじゃないのか。それならわかるのだよ」

「あ、そうよね。あんたも異世界人だものね」



無事にカーくんへ乗り込み、ゼイレムから離れること10分ほど。

初めてカーくんが走るところを見た森族姉妹とシルバーが助手席に座りたがったのである。

シルバーが持ってる車って軽自動車だもんな。キャンピングカーは乗るのも初めてということで、興味が出たみたいだ。

それでも車に乗ること自体は何度もあったため、森族姉妹が座りたいなら譲ると言ったわけだが…

売り買い言葉に買い言葉なのか意地なのか、シャルが三人のうち誰が座るか正々堂々決めようと叫んだのである。

譲る気満々だったシルバー、何か勢いに負けて参加することになってしまった。


決める方法は簡単にジャンケンでいいんじゃないかとアキ兄さんが提案したら、ジャンケンは何かと聞かれ。

ジャンケンの方法を教えて、初めて見る勝負法に森族姉妹が燃え。割と白熱した勝負になったのである。

運転しながらバックミラーごしに様子見てたけど、シルバー終始逃げたそうにしてた。

ちなみにベルさんはジャンケン自体は知ってたらしい。あまりやったことはなかったみたいだけど。

そんなこんなで勝者はリーゼに決定し、助手席に座っているのである。

シャルはめちゃくちゃ悔しそうにしてたけど、シルバーは別にいいか、くらいの熱量だ。温度差よ…

まあ、僕が運転してシルバーが助手席ってのは今まで無かったから新鮮といえばそうだけど。

いつも僕が助手席側だったからな。ユリちゃんはさっさと後部座席に行くから。

何故かって?横目でユリちゃんの様子を見るのである、このブラコン。酔ってないかとか退屈してないかとか、そんな理由で。いつか事故るぞ。

その対策もあり、チラチラ見られるのが落ち着かないのもあって、ユリちゃんは助手席に別の人を座らせたがる。京さんもよく犠牲になってる。



「俺は魔法の経験値稼ぎでもするか。さっさとスキルレベル5にして攻撃に使える魔法覚えてえ」

「わかる。あたしも最初『微風』と『乾燥』だけでどないせえって思ったもん」

「火魔法が一番経験値溜まってるなら火魔法から挑戦してみては?既に『火球』は覚えてますけど、レベル10でも攻撃の派生ありますからね」

「スー、手伝ってあげてー」

『合点なのだ主!シルバーちゃん、わたしに向かって魔法使うのだ!』

「ああ、火属性吸収だっけか」

『…火球はともかく灯火は相手がいなくても発動する魔法ですけどね』

『せっかくなら火、吸収したいのだ』

「まあ、使うのが目的だから虚空に放ってもスーにぶつけてもどっちでもいいが…」

「…移動中にスキル経験値稼ぎが出来るってどういうことなのよ…」

「それがカーくんの利点ですから」



これが僕たちの「旅」だから、慣れてもらうしかない。

とりあえず行先はビスムズとして…半月程度で着けばいいかな?それまで寄り道はどうしようか。

とはいえ、ヒャッハー組のことを考えると、人のいる場所になんて行けないか。

ならずっと森の中の移動でいいかな?幸いと言うべきか、森族がいるし、森での危険性はほぼ考えなくていいはず…



「…そこまで期待されると、委縮しちゃうんですけどぉ」

「ん?」

「リオ兄、考えてること口から出てたよ」

「お前その悪癖直らねえな」

「ぎにゃー!またやった!?」

「シルバーさんも知ってたんですね、リオ兄さんのたまに出るコレ」

「うちの弟にひたすら天使可愛い天使とか連呼してたからな。弟は怯えてた」

「OH。実害出とったかぁ」

「弟なら男だろう?可愛いって誉め言葉じゃないのだよ」

「は?うちの弟は可愛いが???」

「過激派だったか。でもシルバーさんの弟なら可愛いって言われても何か納得出来そう」

「アキ兄に同意」

「言ってなかったっけ?そいつブラコンだよ」

「今理解しました。ベルさんにメンチきってますもん」

「悪かったのだよー!僕は兄弟姉妹を可愛いと思わないから同じように考えたのだよー!」

「ベルさん末っ子じゃん。下に兄弟いないじゃん。まああたしもゆずが可愛いかって言われると…うーん…?」



あ、可愛くないって即答しようとしてナズが迷ってる。

普段なら即答してたんだろうけど、今は伝達で繋がってる大事な弟だもんな。

ずっとこっちのことを心配してくれてて健気な印象が強くなってるし、小学生ということも相まって可愛いと思うようになったのかもしれない。

元より姉弟仲は悪くないみたいだしな…

でも相手は男で自分は女だから、弟くんも可愛いって言われても嬉しくないだろうって気持ちも多分ある。

シルバーの場合、両方男だもんな。ユリちゃんの方が身長低いし幼く見えるのもあって、シルバーは可愛いと思ってるんだろう。

僕もユリちゃんのややツンデレ気味な言動、とても可愛いと思ってます。


時間は既に夜に近い。順番に風呂に入って、アキ兄さんの料理を手伝いつつ全員で行動していた。

僕はずっと運転しかしてなかったけど、出来るだけゼイレムから離れる方が優先と言われたので手伝いは免除された。

この急な脱出については、アキ兄さんやナズが既に掲示板で報告してくれたようだ。

数日後にはヒャッハー組捕縛を企んでるのに、中級者ダンジョンなんかへ連れて行かれれば身動きが取れなくなるしシルバーも帰れなくなる。

ダンジョンの中でいきなり消えたら騒ぎになる、という意味で。

なので僕たちの中でも他のみんなの中でも、今のタイミングで逃げるのは良策ということで一致した。

あとバッカスさんの株が急上昇している。



「バッカスさんがいなかったら、明日のこのこギルドに行って捕まってた可能性あるよねぇ」

「金級冒険者に囲まれた上にギルドも容認しちゃったら逃げられないよなあ」

『空間魔法で逃げるしか思いつかないです』

「町の中でやったらダメなやつですね」

「ってこたあ穏便に済んだことになんのか。車で距離稼いだんなら余程じゃねえと追いつかれねえだろうしな」

「そうそう、バッカスさんのおかげでいらないトラブルが避けられたんだ。感謝」

「さすがバッカスさんなのだよ」

「そうなのね。私たちが思ってるよりずっとまずい事態だったのね…あ、これ美味しい」

「幼虫みたいな見た目ですけど美味しいですねぇ」

「幼虫!?餃子が!?」

「言われてみりゃ見えねえこともねえ、か…?」

「中華失敗だったかなー!?」

「炒飯美味しいよ炒飯」



文化の違いと言えばそうだけど、まさかの虫と来たか。

アキ兄さんなら虫でも食いそうとか思われてるかな…?

蜂は蜂蜜のために狩りまくったけど、そのくらいだぞ…?

なお魔物組は虫だろうとお構いなしに食うので全然気にしてなかった。



「…明日からはのんびりビスムズに進む感じかな?」

「そうですね。まあシルバーさんがいるうちは無茶しないでおきましょう。うっかりダンジョンに入るなんてもっての外です」

「確かに。あ、坂下さん、レベル9になったみたいだ。ってことはリーチだな。今のままでもイケるっちゃイケるみたいだけど」

「日数次第だな…シルバーが元の世界に帰れるようにならないと動けないし。何日前くらいから安定しそうってわかるんだ?」

「2~3日前には感覚でわかるな」

「なら、それがわかってから動けばいいのでは?どの道『仕込み』にもそのくらいかかりますし」

「そうだな」

「っし、その情報掲示板に書いとこう」



ちなみに、冷遇組用のスレは今のところ僕しか書き込めなかったが、今はアキ兄さんも書き込めるようになっている。

理由は僕がちょいちょいポンコツになるからである。音信不通になる、というか、掲示板の存在を後回しにしがちなのも理由だ。

あと、アキ兄さんは掲示板慣れしてるのか、投稿も早いし二つのスレを見ながらどちらかに書き込むことも難なく出来たのである。

これはナズやハルも挑戦したけどうまくいかなくて、それならとアキ兄さんが選ばれた。

なら僕はあっちのスレに書き込み出来なくてもいいんじゃないかと思ったけど、両方書き込み出来るのが一人だと不安ということで、続投となった。

なお、シルバーは閲覧だけしてまだ一度も書き込みをしていない。

そのためか。



「シルバー、実在疑われてるぞお前…」

「あ?誰がおばけだ」

「んなこと言ってないだろ。一回も書き込みしてないから『ホントにいるの?』って思われてるんだよ!」

「アイちゃんはさすがにいるのわかってるみたいだけどな。掲示板の利用者リストに出るから」

「それなら、何でもいいから一度くらい書き込んだ方がいいのだよ」

「何て書くんだ?日本人こういう時何て言うんだ?」

「日本人関係ないだろ。何でもいいよ。こんばんはとかさ」

「初めましてとかでもいいんじゃないの?」

「実際、会ってるのは私たちだけですもんね。他の皆は外国人ってことはわかってますけど…逆に言えばそれしか知りません」

「別に知らなくていいだろ。俺は周りの奴らに『黙って動かずにいる状態が一番印象が良い』ってよく言われるからな」

「………」

「リオ兄さんが頭抱えちゃったんですけど」

「多分リオくんも言ったことあるんだろうな」



ええ、言いましたとも。見た目だけなら天使なのに口開くとヤのつく人みたいだからな。

ギャップ萌えでも狙ってるのかと思えば、ギャップ萌え自体を知らなかったから完全に素だ。

というか、昔から見た目で侮られてそれに腹を立てて粗野に振舞うようになった結果が今らしい。何てことを。天使が堕落した。

ってことで大人しくしてる方が印象がいいのは確かだ。

いっそ寝てる時が一番いいのではと思ったけど、感覚が鋭いのか、近づくと裏拳繰り出してくることもあるらしい。

なので意識がある状態でじっとしてるのが一番無難という結論に達した。

ちなみに寝てるところに近づいたのはアルさん(酔っ払い)である。一瞬で酔いが醒めたとのこと。

どこかの泊りがけでの任務で同室になり、先に寝てるシルバーの近く…隣のベッドに向かってふらふら歩いてたら攻撃されたらしい。

あいつと同室で寝る時は絶対酒は飲まないと誓ったそうだ。やばい。


まあ、多くを語れないのはわかるけど、さすがに実在を疑われるのはよろしくない。



「何か書き込むか、画像投稿で顔晒されるかどっちがいいか選べ」

「お前らが『いる』って言ってくれてんだからそれでいいだろ」

「ヒャッハー組捕縛作戦の要が疑われてたら駄目でしょう」

「オッケー、僕が決めるな。画像投稿しよう。僕がネコマタネロを抱っこしてるシルバーを撮って投稿する。ほら抱け」

『えっ、ぼく?』

「…は?」

「あー、ええやん。癒し画像になるから大歓迎されるやつやで」

「近所の猫とか抱っこしたりしてるだろ?同じ感じで抱っこしろ。ほら」

「………こんなんでいいのか?」

『ひ、ひぇえ、あったかい…』

『ここにいたら普通にみんな撫でてくるです。お前も撫でられるのさっさと慣れた方が身のためです』

『わたしでさえ撫でられ慣れてきてるのだ。緊張することないのだ』

『だって今まで土の中とかだったし、生き物とかあんまりいないし』

『ネロ、撫でられるの苦手ですの?』

『に、苦手じゃないけど、慣れない…』

『…そのうち慣れると思う。我も気づけば慣れていた』

「いやあ、何かゴメンな!そこにいたら何か撫でちゃうもんでさ!」

「謝罪の意が欠片もなさそうな笑顔ですね、アキ兄さん」



そういえばオリジンって人慣れしてないもんな。スーもだけど、ネロも種族的に触れ合うことがほぼなかったんだろう。

シルバーにひょいっと持ち上げられて胸に抱かれてる今現在、見るからに硬直している。

ちょっと爪出てる気がするんだけど大丈夫かこれ。オリジンのステータスで傷つけられたらシルバー死なんか?

だってネロって確か『爪術』スキル持ち…いつもは影を伸ばして手みたいな形にしたものを振るう、という使い方をしてるらしい。それはそれで見たい。


あ、けど、シルバーが撫でてたら落ち着いた、か…?

こいつ、何でか動物に好かれるんだよなあ…



「よし、いい感じのが撮れた気がする」

「あ?もう撮ったのか?シャッター音みてえなのはねえのか」

「ないんですよ。盗撮し放題です」

「ちょっと被害くらってるのだよ。僕が無様に飛ぶ姿を撮られた」

「大丈夫なのかそれ」

「個人で見直すだけのものですからね。投稿のためにはMPが必要なのでタダで拡散は出来ないんですよ」



それでも僕やシルバーにとってMP10程度大した出費でもない。

でも他のみんな…特に誘拐組は本気でMPに余裕がないので、今まで画像投稿は一度もない。

むしろ僕以外に画像投稿してる人いないからな。



「ふーん…じゃあ俺も画像投稿は大した消費じゃねえのか」

「おっと、変な画像を投稿したらやり返される気配を察知」

「リオ兄さんも変な画像晒せなくなりましたね」

「で、でも今撮ったのは本当に普通のだから!ネロを抱っこしてるシルバーの写真だから!」

「まあ気に入らなければシルバーさんがリオくんの油断した場面とか撮るだけじゃね?」

「ぎにゃー!?」

「よし、やってやる。投稿してみろ」

「へ、変な画像になってる前提の脅しすんな!本当に普通の画像なのに!」

「はーい、じゃあ投稿してみようねリオ兄ー」




***




228:狭山茜


とまあ、そんなやりとりがあって、リオくんが画像投稿します

本人曰く普通の画像とのこと



229:坂下菫


ふう~~~ん?

よろしくてよ、見て評価してさしあげようじゃありませんの

ネタ画像だったら存分にこき下ろしてさしあげますわ



230:桜庭要


何キャラ?



231:永塚綾


何様?



232:岬蓮二


>>230・231

同じようなこと聞いてるのに、この差よ



233:鈴城瞳


ちょっと…普通にシルバーさんを楽しみにしてる私が少数派みたいじゃないの…



234:村雨涼


これ、まさかネタ画像じゃないと残念がられる流れ…?

本当に普通の画像なんだけど…

写真のプロでも何でもない凡人にはこれが精一杯だよ…


【ネロを抱っこしたシルバーの写真】



235:岸見泪


おあ



236:岸見泪


黒猫にゃんこ二股しっぽ


て、ててててててて



237:岸見泪


胸元にそっと添えられた手!!!!!!!!!!!!!

遠慮がちにちょこんと添えられたおてて可愛いいいいいい!!!



238:岸見泪


ああああああああああ探さなきゃ、ネコマタ探さなきゃテイムしなきゃ!!!

白猫も黒猫も違った愛らしさがあって素晴らしいよね甲乙つけがたいどっちも好きです!!!



239:入江潔


やかましいわ



240:高浜篝


正直、この展開予想出来てた

ネロちゃんも一緒に撮るって言ってた時点でこうなると思った



241:永塚綾


こうなることを見越してウォークインクローゼットに泪をぶちこんだあたし達を褒めてくれていいのよ?



242:橋本渉


えらい



243:桜庭要


ここまで、シルバーさんに言及するレス無し



244:新田宏


正直、想像超えてた

この画像、人間写ってる?

俺には可愛い猫と聖母像しか見えないんだが?

これ、美術館とかに飾られてる絵画じゃねえの?



245:坂下菫


正直、これ実在する人間でよろしいのか?って気持ちでいっぱいですわね



246:鈴城巧


もう口調ブレッブレじゃねえか

語尾を取り繕ってもお前にはお貴族様風の口調無理だよ



247:砂場透


普通のネット掲示板なら適当な画像引っ張ってきた案ありそうだけど

これ、俺たちの目の前にいるものじゃないと画像撮れないし投稿出来ないんだよなあ…



248:永塚綾


ふむ…つまり?



249:砂場透


この光景は、村雨の目の前に実在してるってことだろ?



250:永塚綾


デスヨネーーーーーーー


え、本気?本当にこれがシルバーさん?実在する人間の美しさなのこれ?

アイドルかモデルですかっていうかどこの国の人ですかあたしには白人ってことしかわからんのよ!



251:新田宏


こんな美人とどこで知り合ったんだ村雨…クラブか?



252:村雨涼


僕の命にして至高の存在、優しさの権現、すべてを投げうってでも優先したい、そんなひとの住む家だよ。

シルバーとのファーストコンタクトは殴り合いでした。



253:坂下菫


情・報・量!!!



254:鈴城巧


誰かの家で殴り合ったってことしかわかんねえんだわ

あとはなんにもわかんねえんだわ

つか殴り合って何で友達になってんだよ男同士の友情イベントかよ!

「やるな」「ふっ、お前こそ…!」とか言い合った?



255:入江潔


お前さ~~~前から思ってたけど感情クソ重いよな~~~

(狭山たちへの対応を見ての感想)



256:河口雛


重いってほど?って思いかけたけど2行目で解した



257:村雨涼


いや僕のことはどうでもいいんだよ。

今示したいのは、シルバーは実在するから安心してってことだから。

ヒャッハー組捕縛作戦は心配いらないよって、そう言いたいだけだったんだよ…


>>254

や っ て ま せ ん。



258:砂場透


(そういえばそんな話だったな忘れてたわ)



259:坂下菫


…そうね、とりあえずここ、シルバーさん見てくれてるのよね?

私、頑張ってヒャッハー組にネロちゃんを送り届けますので、後はよろしくお願いします!

捕まえるのとか全部そっちのチームに丸投げで申し訳ないけどもー!

ほんのちょっとしか役に立てないけども!



260:狭山茜


いやあ、坂下さんの権能無しじゃ見つけられないから貢献度すっごいと思うよ?

てか俺たち、みんなで力を合わせて何とかしてる部分あるし、一人一人の力で何でもできるわけじゃない

今、何も出来ないと思ってるとしても、気づいてないだけで絶対何かの力にはなってると思う

"ちょっとしか"役に立たないなんて言わないで欲しい

その"ちょっと"がすごくありがたいんだから



261:村雨涼


今日もうちの兄がイケメンですみません。



262:嘉島忠


狭山がそこらの男よりイケメンなの、どうにかならんか

俺が女だったら惚れてたぞ?



263:坂下菫


やっっっっばい

彼氏いなかったら惚れてたかもしれない…



264:入江潔


やったな桜庭、お前、狭山に勝てたぞ



265:桜庭要


ライバルがまさかの女子ってどういうこと???



266:狭山茜


いや、メンじゃねーんだわ

ウーマン!女子!何で俺の性別が迷子になってるんだよ!?



267:永塚綾


はー…惚れかけた、ヤバイ

安心して狭山さん、村雨さんも性別迷子気味だから

そっちのチーム、オリジンも含めて性別迷子な子が多いだけだから!



268:河口雛


フォローになってないなー!?



269:村雨涼


とばっちり食らってびっくりしてる。

確かに男装はしてるけども、中身は普通に女子ですけど???



270:渚舞花


普通…かなあ…?

サヤちゃんもそうだけど、普通の女子じゃなくない?

食材バーサーカーと撲殺ブラコン&シスコンは希少種だと思うの



271:岬蓮二


ああ、芝のこと撲殺しようとしてたもんな

そんで一歩違えば本当にやってただろうしな


何でか、こいつに関しては絶対有言実行するだろうなっていらん信頼があった

むしろ芝が生きてることにビックリしたレベル



272:村雨涼


連れ帰るって頼まれてたシルバーがいなきゃ殺ってた気はする。

みんなの手を汚すくらいなら僕がやらなきゃって…



273:狭山茜


その覚悟ガンギマリはいらなかったなー?

ってなると、シルバーさんは芝の命の恩人…?

ってうっかり言ったらシルバーさんめっちゃ嫌そうな顔した

美形のしていい顔じゃない



274:砂場透


どんな顔したんだよwww



275:橋本渉


シルバーさんも芝が嫌いだったんだなwww

ですよね(真顔)



276:入江潔


俺らは狭山(故郷の味で安心させてくれた奴)に暴言吐いたから嫌いになったけど

シルバーさんは何で嫌いになったんだ?

まあこんな騒ぎ起こした元凶ってだけで嫌う理由になりそうだけど



277:狭山茜


>>276に加えて、友達(※リオくん)にセクハラ発言紛いのこと言った上に、シルバーさん自身も女と思い込まれて口説かれまくったらしいよ

何度も男だって言ったのに聞かなかったし、魔物の攻撃避けるのに集中してるとこに、魔物はリオくんに押し付けて二人で逃げようってシルバーさんを誘ったとか

好きになる要素がないってさ

ちなみにこれはシルバーさんとスーから聞き取った内容



278:坂下菫


キッッッッッッッッモ(^-^)



279:桜庭要


え、芝が村雨にセクハラ?

逆ならわか…わからないな、今は

ええ…?芝って村雨のことどっちかっていうと嫌ってはなかったけど好意的でもなかったよね?

なんで?



280:村雨涼


ヒント・冒険者風の変装解いて薄着だった(具体的には下着とシャツのみ)



281:永塚綾


体のラインわかりやすかったってことね成程ねクソね!

しばらく眞壁(男)と一緒で女に飢えてたってのも理由かもだけど、どっちにしても最低だわ

何より、女の子を魔物に差し出して、自分だけ助かろうって魂胆が気に入らない

しかも自分は攻撃スキル持ちで、村雨さんのことはスキル無しって思ってたはずでしょ?

自分が前に出て戦うどころか、スキル無しの子を生贄にしようとしてたって?クズね

実際の村雨さんにはスキルあったけど、そこじゃなくて、その根性がもう駄目



282:河口雛


>>281

マジでそれ


それにシルバーさんのことも美女と思い込んで口説いてたんでしょ?

どんだけ飢えてんの?下半身直結男か?

てか普通に考えて、男(同性)にそんな感情向けられたなんて嫌悪感しか抱けないの当然よね



283:鈴城巧


想像して鳥肌立った

シルバーさんが芝を嫌うのは当たり前だったわ



284:新田宏


あー…元の世界に戻って三年に進級したら、芝と別のクラスになんねえかなあ



285:渚舞花


待って

今別のクラスだから安心してたのに、三年でのクラス替えでクラスメイトになる可能性の獣が出現してる!?



286:砂場透


NO THANK YOU!!!



287:鈴城瞳


そうね

芝くんと向原さん、いらないわよね



289:坂下菫


増えてる(真顔)

まあまったくもって同意なんだけど

むしろヒャッハー組全員別のクラスに行って冷遇組全員クラスメイトになんないかしら!



290:永塚綾


そんな奇跡起きるわけないでしょと思いつつ、なってほしいわ…

最高のクラスじゃん




***




「ひとまず、実在だけは信じてもらえたな」

「おお、よかったのだよ!」

「…信じてるか、これ?美術品か何かと思われてねえか。俺、置物か?」

「えっ」

「どういうこと?」

「…まあ、聖母像とか言われたら、美術品扱いでしょうねえ」

「だ、大丈夫、坂下さんはちゃんとシルバーさんに向かってよろしくって声かけてるし!」

「どういうやりとりしたのだよ…」



シルバーが顔面暴力って話…?

うっかりそう言ったら言葉が悪すぎたのか、シルバーに頭突き食らってしまった。ガチ暴力!



「く、口より先に手が出るどころか頭が出るってどういうこと…!」

「うるせえ石頭」

「何故か謝罪より先に文句言われた!」

「仲良しですねぇ」

「これ見てその感想!?」

「遠慮も何もないな。リオは一応女子じゃないのか?」

「配慮するだけ無駄だって学んだからな。お互いに」

「なるほど、それでどつき漫才になってるんですね」

「ハル!?とんでもねえ誤解が生まれてるんだけど!」



お互いに自分に正直になった結果がこれと言ったら生温い目で見られた。

だって…シルバーが、人と接するの苦手って言うから…じゃあ僕は正直に言うからな!って言った結果が今なんだ…

遠慮も何もしなかった結果、シルバーまで遠慮が無くなってきたのである。

いや、何故かユリちゃんには感謝されたけどさ。ユリちゃんがいいならまあいいかなって。

心配だからって金魚のフンみたいについて回るなウザイ!って言ったのが良かったそうですよ。ユリちゃんに何してるか良くわかりますね。

だから僕たちは五歳児じゃないというのに。心配が空回り過ぎている。


ちょっと騒いでしまったが、ゼイレムを出た日の夜は、こうして更けていった。

もっと落ち着けと思わなくもなかったけど、原因が自分だから何も言えなかったよね…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ