163.テント待機中
「嘘だろ、お前ら………」
「何か昨日も似たセリフ聞いた気がするなー」
「アキ兄さん、だからご飯の準備はやめとこうって言ったじゃないか」
「そういう問題ですかね?」
一夜明けて、朝。
バッカスさんのテントで割と爽やかな目覚めを迎えました。
慣れない場所で寝れるかな、と思ったけど、めちゃくちゃ疲れて眠かったことと、ナズが人数分の布団セットを出してくれたのが決め手でしたね。
爆睡しましたとも。
で、まあさっき起きて部屋を出たらアキ兄さんとハルがリビングっぽい場所にいて何かを話してたわけで。
話してた内容は朝食をどうするか。アイテムボックスに作り置きの料理は大量にあるので、これを食べようかと相談してたらしい。
もちろんバッカスさんの分も含めてだ。一宿の恩があるもんな。
で、リビングっぽい場所ではあるものの、テーブルなどがあるわけでもなく、分厚い布が敷かれているのみ。
こっちの世界でいうカーペット代わりのものかな?そこに座ればみんなで集まってご飯くらいは食べれるだろう。
でもちゃぶ台くらいあった方がよくないか、なんて話をしてるところで僕たちが来たそうだ。
…つまりちゃぶ台を僕が召喚で出せばいいってことだな?オッケー。
そんなノリでちゃぶ台を出し、アキ兄さんがそこにサンドイッチだのベーグルだのを出し、匂いにつられて出てきたベルさんが着席し。
バッカスさんも呼んでこようか、なんて話になったところで張本人のバッカスさんが来たわけである。
そして冒頭の台詞。
「あ、飲み物ないのが心配?そうだな…ドリくん出せそうだし、出すか」
「待ってアキ兄。バッカスさん、多分別のことに意識いってると思うから」
「へ?」
「………黒髪が、五人てどういうことだ…っ!」
「あ、そういえば僕は魔族とは明かしたけど黒髪だとは言ってなかった気がするのだよ」
「あー、まあ話してないこと結構あるしなあ」
当然寝る時はカツラ帽子なんて被らないので、ベルさんも含めて全員黒髪状態で寝る。
そして起きたばかりということもあり、寝間着プラス一枚くらいは羽織ってるが、髪はそのままである。
ベルさん以外は髪型も違うし、バッカスさんから見れば別人に見えてるかな?改めて自己紹介した方がいいかな?
「てっきり髪の色は魔道具とかで誤魔化してんだとばかり」
「いやあ、カツラ…ってこの世界にないんだっけ?偽物の髪って言えばいいのかな?それ被ってるんだよ」
「こっちの方が魔道具に頼るよりバレにくいのだよ。魔道具だとどうしてもマナの反応があるからな」
「ああ、確かに。町なんかじゃ認識阻害だのそういう魔道具を無効化する施設とかあるしな。病院とか」
うん、案外アナログの方が足がつかなかったりするよな。
その分、カツラ帽子が外れるとアウトっていう簡単にバレる手段がある。
けど多少固定はしてるし、これはナズのスキルで作成したものだ。脱げにくくする効果も多少あるらしい。
理由を聞いたバッカスさんは納得したのか、意識がご飯に向かったらしい。
「つか何だこのテーブルとパンは…どこから出した?」
「僕のスキルでテーブルを」
「俺のスキルでご飯を」
「もう何も聞かねえ。聞くだけ無駄だな。お前ら何でもありかよ」
何でもあり、ってほどじゃないけど、ある程度のことはまかなえてるかな?
特に衣食住については。
昨日おにぎりを食べたこともあり、バッカスさんはアキ兄さんが出した朝ご飯に警戒せずに食いついた。
おにぎりと違って、パンに具材を挟んだだけのものはこの世界にもある。見覚えのある形状の食べ物というだけで警戒心は薄れるのだろう。
…まあ、ドリくんには盛大に驚いてたけど。
「うまっ…何だこりゃ、これが異世界の食べ物か…!?」
「まあ、材料は召喚したやつ使ってるから異世界のものかな…?この世界の材料でも代用できると思うけど」
「毎日これ食ってりゃ、携帯食をあんな顔で食うわな…」
「ふふん、ウチのアキ兄さんはすごかろう」
「リオ兄、ドヤらないの」
怒られた。あ、はい、普通に食べます…
そういえば昨日は結局あの携帯食とおにぎりくらいしか食べてないんだっけ。お腹空いてるはずだ。
一通り平らげて、さあ今日はどうしようかと悩んだところで。
「オレは外で情報集めてくる。お前らはオレが戻ってくるまでここにいろ。念のため黒髪隠しとけよ」
「わかりました」
「僕たちだけここに放置して大丈夫?」
「このテントにゃ貴重品もなんも置いてねえ、ただ寝るだけのテントだからな。構やしねえ」
「なら遠慮なくここにいさせてもらおっか」
「誰か訪ねてきたら入り口で音が鳴るから、オレ以外の奴なら出るな。オレの命令って言えば大抵の奴は引き下がるだろうさ」
「わかりましたー。インターホン機能みたいなのがあるんかな?」
「いんたー、ほん?」
「呼び出し音みたいなやつだよ。人が来たって合図。会話出来る機能がついてる」
「ああ、そうか。なら呼び方は違えど同じ役割のモンだろうな。んじゃ、大人しくしてろよ」
「はーい。行ってらっしゃーい」
そういえば指定した人しか入れないようにしてたりと、結構機能満載なテントだっけ。
この世界、なかなか凄いもんがあるな。地球じゃテントにそんな機能ないし。
ああ、でも必要だから作られて普及してるのだろう。地球でいう仮設住宅みたいなものかな。
「じゃ、一旦着替えよっか。その後、ステータス確認しないか?僕、昨日結構レベル上がったし多分みんなもそうだろ」
「そうだった。やってなかったな」
「僕はレベル上がってないのだよ。『飛行』スキルのレベルは上がったけど」
「え、おめでと!飛んでたもんな!」
「やりましたね。一度飛んでしまえば感覚掴めたでしょうから、もう自由に飛べますかね?」
「そ、そうだな。出来ると思う。カーくんに戻った時、温室で一度試してみたいのだよ」
『よし、わたしがしっかり評定してやるのだ!』
自転車とかと一緒で、一度出来たという感覚があれば多分大丈夫なやつだろう。
やってみて駄目ならまたスーのスパルタ指導が待っているだけだ。
そう言ったら怯えられてしまった。何をしたんだ、スー…
全員で着替えて、再度リビング(仮)に集まった。これでもう見た目だけならいつも通りの冒険者だ。
テーブルに広げていた皿やらコップやらは既に片付けている。ついでにドリくんもアイテムボックスの中だ。
「よし、じゃあ確認しよっか。いつも通りアキ兄からで」
「そうだな。じゃあ行くぞー」
名前:アキ(狭山 茜)
年齢:14
性別:女
LV:20(あと548)
職業:異世界料理人
HP:430/430
MP:314/320
スキル:料理LV15(あと1024) 剣術LV14(あと1011) 体術LV13(あと1154) 火魔法LV10(あと721) 水魔法LV9(あと348) 付与魔法LV10(あと812) 従魔術LV11(あと115) 生活魔法LV9(あと802) 魔法耐性LV8(あと158) 状態異常耐性LV12(あと517) 栽培LV9(あと514)
テイム:エレメンタルスライムLV148
権能 :倍化
「もう変わりすぎてて何が何だか」
「レベル3も上がってるからな…さしあたっては料理スキルに派生能力あったか、って疑問があるけど」
「あった。『浄化』だって。多分、毒とかそういうのを除くためのやつだな」
「…これ使ったら浄化魔法覚えるんじゃ?」
『ご主人様は…多分無理です』
『もっとも、魔法として覚えたって効果とか範囲とか離れた場所に使えるってだけなのだ』
「あー、じゃあ触れたとこにだけ使えるって感じかな?俺は」
「あと多分、食材に強く作用するという隠れ効果がありそうですね」
「料理スキルの派生だもんな…」
「ハルは光魔法の派生で覚えたよね。光魔法の素養はアキ兄にはないんだっけ?」
「ない。あったら生活魔法の『点灯』覚えた時点で光魔法習得してるはずだし」
「そっか。あと剣術も上がってない?派生あった?」
「13で『耐久消耗減少・小』覚えたよ。地味にありがたい!」
「マジか、いいな!」
「私も覚えましたね、それ」
「あとは体術で『攻撃強化・小』覚えた!」
「微から小にランクアップしたやつだな」
「アキ兄がますます強く…リオ兄も楽しみになるなこれ」
「僕はそんな期待するようなもんじゃないぞ?」
名前:リオ(村雨 涼)
年齢:14(24)
性別:女
LV:20(あと571)
職業:万物使役者
HP:300/300
MP:1697/1700
スキル:無機物干渉LV15(あと324) 蹴術LV14(あと915) 護身術LV13(あと1059) 投擲LV13(あと1084) 従魔術LV9(あと332) 物理耐性LV8(あと514) 魔術無効 状態異常無効 真偽LV9(あと514) 結界LV8(あと541) 咆哮LV1(あと53)
テイム:フェリックスLV147
権能 :空間作用
「無機物干渉スキルがもうすぐ16になりそう?15とかで派生あった?」
「あった。『固定化』だって」
「なんぞそれ?」
「『変形』で変えた形をそのまま『固定』するって感じかな。これ使うと『変形』でも変えられなくなる」
「『変形』の真逆の能力みたいですね…いえ、むしろ仕上げ…?」
「場合によっては凶悪な能力なのだよ。例えば門に使ったとして、門の形をしただけの壁のようなものになるということでは?通せんぼが出来るぞ」
「…全ての無機物に使えるなら、凶悪どころじゃないんですが…」
「いや、僕が召喚で出したもの以外はMP消費が凄いからやりたくないよ」
「…やりたくないってことは、出来ることは出来るんだな?リオくん怖!!!」
「怖くないよ!」
「はいはいそこまで。あとは蹴術と護身術も上がってない?投擲もかな?レベル13で派生あったんじゃない?」
「蹴術と投擲は『攻撃強化・小』、護身術は『物理壁・小』だったよ。一度に二枚出せるようになった」
「ぶ、物理壁さんが進化したァ!!!アカンやつや!」
「やばいです、これはやばいやつですよ。リオ兄さんの戦力が爆上がりしましたよ」
「物理壁で???嘘だろ???」
「大活躍してるもんな、物理壁さん。ところで咆哮スキルって派生何だっけ?まだレベル1だけど」
「『驚愕』って派生があるよ。これレベル5刻みで派生能力があって、5で『硬直』だな」
「あ、硬直ってレベル5で覚えるやつなんだ。最初から習得してるのかと思ってたよ俺」
「吠えて驚かせた後に硬直させるってことでしょうかね?リオ兄さん、敵の攻撃を阻害する方法が増えましたね」
「ほんまや。リオ兄、そういう系のスキル結構覚えてるよね」
「防御方面だなあ。…次、ナズか」
名前:ナズ(波川 静)
年齢:14
性別:女
LV:20(あと611)
職業:服飾職人
HP:340/340
MP:372/380
スキル:被服LV15(あと1032) 鞭術LV13(あと512) 風魔法LV12(あと1054) 土魔法LV12(あと842) 付与魔法LV10(あと721) 従魔術LV12(あと259) 詠唱短縮LV5(あと214) 魔法耐性LV8(あと124) 状態異常耐性LV12(あと741) 糸操作LV11(あと501)
テイム:ヴェノムタランチュラLV47
権能 :伝達
「やっぱ初期スキルと攻撃スキル上がってるなー。被服スキル何か覚えた?」
「えーと、15で覚えたのが『刺繍』だって」
「へえ?それ派生能力であるんだ?今までも刺繍はちょこちょこしてたよな?」
『刺繍ですの?素敵ですの!』
「ラテに褒められた。我が人生に悔いなし」
「死ぬな死ぬな。うーん、今までやった刺繍の模様を一瞬で再現できるとか、そういうやつ?俺の短縮調理みたいな」
「ううん、どっちかっていうと、色んな素材に針を通せる、みたいな感じかな?極端なこと言うと布じゃなくて木とか鉄にも刺繍できる」
「やばい派生能力じゃん!」
「しかもナズ姉が使う糸ってラテちゃんの糸と糸紡ぎっていう魔力が籠った糸でしょう?…やばい予感がしますね」
「いや、例に出して何やけど、布とか作品以外に刺繍とかせんであたし」
「ああ、被服スキルの派生だし、そうなるよな。あと鞭術も派生あったか?『攻撃強化・小』?」
「俺とリオくん、13の派生で攻撃強化覚えてるもんな」
「ううん、『伸縮・小』だった」
「あ、そっちか。え、射程伸びるじゃん。強いやつだ!」
「そういや糸操作もレベル上がってるかこれ?10で何か覚えたんだっけ?」
「あれ、どうだっけ?10で『伸縮・微』覚えたような気がする」
「ああ、そっちも伸縮でしたね。ナズ姉の鞭ってラテちゃんの糸が編まれて作られたやつですし…二つのスキルの伸縮が乗るのでは…?」
「よーし、ナズの戦力も上がったぞー!牽制でもめっちゃ活躍するやつだ!」
「凄いな。次、ハル見ようか」
名前:ハル(林 千晴)
年齢:14
性別:女
LV:20(あと1088)
職業:影
HP:274/274
MP:450/450
スキル:隠密LV15(あと1021) 短剣術LV13(あと318) 投擲LV13(あと154) 光魔法LV10(あと812) 闇魔法LV11(あと348) 回復魔法LV8(あと518) 浄化魔法LV5(あと203) 付与魔法LV11(あと843) 従魔術LV10(あと721) 詠唱短縮LV5(あと113) 魔法耐性LV8(あと518) 状態異常耐性LV12(あと489) 栽培LV10(あと731)
テイム:シーサーペントLV118
権能 :分身
「隠密と短剣術と投擲と栽培あたりが派生能力ありそうか?」
「投擲は『攻撃強化・小』やろ?リオ兄が覚えたやつ。他のスキルでいいんじゃない?」
「隠密スキルですが、13と15で派生能力覚えたので二つありますね。『幻聴』と『注目・微』でした」
「二つも覚えたのか!?て、幻聴って、そのままだよな?あー、自分から意識逸らせるやつか。『幻影』と同系統だな」
「そうですそうです。自分から離れた場所に声とか音とか発生させるやつです」
「おお、やばい予感。てか『注目・微』って盾術スキルにもあったやつか?注目させんの?」
「これも自分じゃないものに注目させる使い方ですね」
「あ、なるほど」
「対芝であったら使えたかもしれないやつ…!」
「いや、あいつ結局魔道具で僕たちを探し当てたっぽいから、多分誤魔化せなかったよ」
「そっか…」
「ですね。あと短剣術は剣術と同じで『耐久消耗減少・小』、栽培は『成長時間短縮・微』ですね」
「時間短縮!?俺も欲しい!まだ9だ!そんなー!」
「あと1じゃん」
「それ収穫が早くなるやつか?作業小屋は広くしたけど、もう少し広くした方がいいか…?」
「一旦、あれで充分ですよ。とても快適で助かってます」
「作業小屋ってか普通に一軒家っぽくなっててビックリしたよ僕。住めそう」
「ちょっと間取とか相談してる最中、テンション上がってきて色々詰め込んでしまった自覚はあります」
「やらかしたとは思ったが後悔はしてないのだよ」
「キメ顔すんな。別に好きに作ってくれていいんだけどさ」
保管場所や作業場が広く作られ、壁兼棚も充実するという手厚さ。
しかも主に使うのがアキ兄さんとハルの二人と知って、二人一緒に作業しても問題ないよう机を二つ設置。
これは僕が頼まれて出したものなので知っている。
まあ、アキ兄さんがやるのは掘り出したばかりの作物の土を『洗浄』で除いた後、種別ごとに仕分けするくらいだけど。
いくつかまとめて籠に入れたりしてからアイテムボックスにしまうと取り出しやすくて楽らしい。
手間だなあと思うけど、アキ兄さんはそういう手間が苦にならない人みたいだった。
料理しやすくなるならどんどんやってくれていいと思って、やりたいようにやらせている。
ハルはハルで採取したものをまとめたり、タークくんからもらったポーションを使って付与などの作業もしてるようだ。
自室や居住区のテーブルを使ってやるより、そこでやった方がいいと判断したらしい。気分的な問題かな?
ハルにとって自室や居住区はくつろぐ場所で、作業する場所は別と区別してるのだとか。
元の世界だと、自室の机は勉強に使ったり趣味の作業で使ったりしていたけど、趣味の最中も勉強のことがちらついて集中しきれないこともあったとか。
そういう経験もあり、作業とそれ以外で場所をきっちり分けたいと思うようになったそうだ。
うん、仕事とプライベートって分けたいよな。
ナズがクロちゃんを入手した時、僕がそう言ったことを思い出して、そうするようにしたとか。
それで分けてみて「確かに」と実感したため、ハルも作業とそれ以外を分けたと。
…僕の発言が理由?ちょっと照れくさいんだが?
「最初、居住区のテーブルで作業させててごめんな皆…!」
「いや気にしてへんで。むしろ運転をリオ兄に任せて服とか作って経験値稼ぎしてるって申し訳ないとか思ってたし」
「運転は僕も経験値稼ぎになってたから全然気にしなくていいんだよ…!」
「むしろカーくんの存在そのものが色々反則なのだよ。何だあの快適空間」
「それな」
「これ言い出すとキリないので、次の話にしましょう。権能はどうでした?私は変わらず、精度が上がったくらいです」
「俺も倍化の数が増えたくらいかな。消費MPも減ったけど」
「あたしもそうかなあ。距離が増えて消費MP減った」
「僕も。新しい何かが出来るようになった感覚はない」
「消費MPが減るだけで使いやすくなりますよね。私も一気にいくつか出せそうです」
「ああ、今まで分身ひとつしか出してなかったけど、複数作るのが出来ないんじゃなくてやると消費MPエグかったからか」
「そうですそうです。でも苦無とか小さいものなら二本三本出せるかも」
「むしろ逆に制限増えないとやばい能力だと思うのだよ…召喚者しか使えないというのが唯一の救い」
『加えてラムたちオリジンが認めて同行してないと覚えないやつですから』
「そうだったのだよ。ならばこれ以上ないくらいの制限がかかって…かかってるのかこれ…?」
19人が何かしら使える状態だからな。しかも一人増える予定あるからな。
いや、マジでヒャッハー組が権能なくてほんと助かった。
あいつらに権能があったら絶対面倒なことになってたはずだ。どういう能力か想像つかないあたりも怖い。
かくなる上は…サーチ&デストロイしなければならなくなる。
敵の反撃に遭う前にゲンコツでもかまして気絶のコンボとか睡眠か麻痺か昏倒か。
…僕らがとる手段がヤバイものになる危険があるという意味でも、奴らに権能がないのはよかったんだ、そう思おう。
ひとりで頷いてると、また変なことを考えてるのかと疑われ、アキ兄さんに「吐け」と脅迫された。
ひどい…今回はそんな変なこと考えてないのに…




