147.追加機能、色々
昨日撮影したカーくんを夜に投稿したら、結構やばい反応が返ってきた。
き、岸見さん以外にも壊れてる子がいる…!でもにゃんこだもんな、仕方ない。
あとは僕以外に画像投稿する人がいないので、まだ物珍しさが目立つというのも理由か。
みんな、今はMPを経験値稼ぎの方に回したいのだろう。少ないとはいえ、画像投稿にはMPを使うから。
特にクローゼットやキッチンスペースに追加機能つけたい組は本当にMPが余ってない。
「追加機能…僕もそろそろ追加するかなあ」
「え、ちょっと前に追加したばっかじゃん。湯舟とキッチン拡張」
「もうそんなにMP溜めたんですか?」
「てか、その時にもMPが3000くらい溜まってたんだよ」
「何か追加したいの見つけた?振動無効とか?」
「ああ、猫型カーくん状態でも問題なく移動出来るように、ですか」
それも考えたんだけど。
前に僕以外がカーくんに引っ込んで、僕が猫カーくん抱えて進む。
そうすれば傍目には猫抱えた僕一人しか見えない、けど実際は全員一緒にいるっていう。
これは隠密行動の時に役立つ手法だろう。何ならハルがカーくんを抱えれば隠密スキルが使えるし。
難点はカーくんが僕以外に触られるのがあんまり好きじゃないくらいか。
となると、猫カーくん状態でも問題なく車内にいられる方法を模索するのは当然と言えば当然。
今じゃカーくんが跳ねたら車体も跳ねるから下手したら天井に頭ぶつけたりするんだよな。
木登りなんてしようものなら横向きになるし。そういう平衡感覚に関する追加機能も当然あるといえばある。
ちなみにシートベルト締めたりキッチンスペースにいる分にはそれらがスルー出来る。
が、他の場所にいたら当然その恩恵はない。
「『常時平衡安定』と『振動無効』…このあたりですかね?」
「『結界』…は、リオくんのスキルがあるっちゃあるか。もしくはハルの『隠密』があれば障害物とか全スルー出来るし」
あ、なんか真面目に考えてる。
でも申し訳ない。僕が考えてるの、そういうのじゃないんだ…
「あの、僕が追加しようとしたの…個人部屋なんだけど…」
「「「え?」」」
「今、MP5500くらいあるから、部屋四つ作れるんだ」
「…すっかり忘れてました」
「いや覚えてた。覚えてたけど今のままでも別にいっかって思って優先順位下げてた」
「アキ兄と同じく」
湯舟やキッチンスペースと並んで最初から追加したいと希望してたやつだ。
そして、それより重要そうなのを先に追加してたので後回しになってたもの。
最近、湯舟とか追加したし、個人部屋もあっていいんじゃないかと思って。
ドレスとか作ったナズを見て、自分だけの空間というか、自分が好き勝手できる場所やスペースがあった方がいいんじゃないかと思った。
ナズもラテも楽しそうにドレスやその周りを飾っていた。でも棚の一角だけにその趣味といえるものを収めようとしていた。
他の棚は、僕やアキ兄さんの服とか飾ったり保管したり、『修復用』にしている棚だからだ。
本当なら、もっと色々やりたいんじゃないだろうか。でも共用スペースに自分の趣味全開なものを置いておくわけにもいかない。
そういう僅かな自制があるんじゃないか。
ぶっちゃけカーくん自体が僕の所有物で、全ての範囲が共用スペースに等しい。
クロちゃんの中だって、ナズのスキルだからナズのものなのに、僕たちのためにスペースを作って、ほぼ共用スペースになっている。
そういう意味で、自分だけの場所というものが極端に少ない気がした。全員。
「カーくんは僕のスキルだから、本当の意味でプライベートってわけじゃないけどさ、誰の目にも留まらない場所っているんじゃないかなって」
「…それは…」
「実際そういう意味で使うかはともかく、いざって時にそういう場所があるってのは、気が楽になると思った。僕の経験則だけど」
「リオくん…」
「ナズとかだったら部屋をぬいぐるみまみれにするとかさ」
「ちょっとやりたいって思っちゃったじゃん」
「好きな色で部屋飾りたいとか」
「う、それは…ちょっとあるかもしれませんが…」
「ストレスになってる、とまではいかないかもしれない。でも、他人をずっと意識しながら生活って息が詰まらないか?僕は今は慣れたけど、最初はちょっと嫌だった。三年前の話だけど」
嫌というか、気分を害してしまったらどうしようって思いがずっと付きまとっていた感じがした。
京さんの家にいる時はそんな感じはしなかったけど、才能者として活動するようになって、研修のようなものを受けたこともある。
その際に試験官というか教官というか、そんな人たちと共同生活をした時期があった。
僕以外にも才能者として自覚して日が浅い人がいて、そんな人をまとめて指導するという。教官側と生徒側数人ずつの共同生活。
しばらくすれば慣れたけど、最初はちょっと色々もぞもぞしたくなったんだよな。
嫌じゃない、ストレスを感じるというほどでもない、でも何か感じるものはあった。
もうこの生活になって二ヶ月は経ってるけど、最初は極限状態なのもあって細かい事を気にしてる余裕はなかった。
ある意味、この生活に慣れてきたからこそ細かいことが気になってくるようになったというか、既に気になってるだろうけどどうしようも出来ない状態じゃないか。
個人部屋というのは、多少息抜きに使えるものになるんじゃないか。
今更といえば今更だけど、MP的にも余裕が出てきたし、今はすぐ設置しなきゃいけないものがあるわけでもない。あったらいいな、くらいはあるけど。
もうじき元の世界に戻れそうという、こんなタイミングでどうなんだという気もするものの、ナズを見てて重要ではと思い立ってしまった。
「…私たちが自覚してないだけで、ストレス未満のものは蓄積されてる、かも?」
「あー、自覚してないのはありそう」
「…リオ兄にMPの余裕があるっていうなら、つけた方がいい、のかな…?」
「5500あるよ。追加しても1500残るよ。猫カーくんのためのやつは今すぐ必要ってわけでもないし」
従魔組は、人間組に任せるという意見だった。
というより、人間が過ごす場所で共に過ごすこと自体が新鮮なので、個室ができることによってどう変わるのかがいまいちピンとこないらしい。
なので、個室自体に賛成も反対もしようがないため、人間組に判断を任せると。
「リオ兄さんには、私たちは無自覚ながらもストレスを感じてるかもしれないと判断してるんですね?」
「んー…ていうか、いざという時に逃げられる場所があると心にゆとりが出来るかもって思ってる、かな」
「確かにないよりある方が…?あたしはクロちゃんあるから自分だけの時間持ちやすいけど…あ、ラテは大体一緒にいるな。むしろ一緒にいたい」
「うーん、あったら嬉しいやつなのは間違いないかあ…」
「…わかりました。お願いしていいですか?元々リオ兄さんって快適に過ごすために追加機能使ってますもんね」
「うん、まあな」
「あー…実用性より快適さ優先か。確かにそうやな」
「快適になるのは間違いないもんなあ…湯舟も、キッチン拡張もそれで追加したんだった」
「そうそう。じゃあ設置しちゃうな。今使ってる寝室にそれぞれの個室への扉つけるよ」
若干強引ではあるけど、個室設置が決定した。
今使ってる寝室はデカいベッドをどければそれなりのスペースが確保できる。
部屋の真ん中あたりにちゃぶ台でも置けば居間みたいに使えるんじゃないだろうか。
こっちがくつろぎ用で、居住区のテーブルは食事用、みたいな。こたつとか設置してやろうか。召喚に出れば、だけど。
「あー、寝室、そういう風に使うのか」
「あのベッド、僕の部屋にでも移動させちゃえばいいかなって」
「あたしらの個人部屋はリオ兄が新しく召喚したベッド置く感じ?布団なら任せて!いっぱいあるし新しく作ってもいいし!」
「…そうでした。寝床問題はリオ兄さんとナズ姉がいれば一瞬で解決するんでした」
「どんなデザインのベッドがいいかは個別きくよ。天蓋付きベッドとかあるぜ。ガワだけしかないけど」
「ちょっと憧れるけど一日で飽きそう」
「私、ベッドより水槽が欲しいです。サン用の大きいやつ」
「いいな、レベル上がってるから前出したのより大きい水槽もあるぞ」
希望を話しながら全員で寝室に移った。
さっそくベッドはアイテムボックスにしまいこむ。これで結構なスペースが確保できた。
そういえば窓あるんだよな、この部屋。これはカーテンごとそのままにするとして。
長方形の六畳の部屋、短辺にひとつ、長辺にひとつずつの計三つの窓がある。
窓はさほど大きくないので、真ん中にドーンと設置されてるけど、邪魔って感じはしないので両脇の壁に扉を設置できるだけのスペースはある。
ここに個室ふたつ作っちゃうか。で、あとは長辺の方に…窓を避けて、短辺に近い方にひとつずつ。
梯子を登ってきたら、奥に四つの部屋の扉が見える形だ。さすがに梯子のすぐ近くは落ち着かないだろうし。
ちなみに梯子が設置されてるのは短辺側だが、こっちに窓はない。
「…おお、あっという間に部屋が出来た…」
「どこを誰の部屋にします?まあ中身は全部一緒なんでしょうけど」
「面倒だからあたしが決めるね!左側から、時計回りにアキ兄、リオ兄、あたし、ハル!」
「即断即決素敵。採用」
「左側が兄組、右側が妹組になりましたね。あ、正面がアキ兄さんの部屋ですね」
「あー、確かに俺とハルの部屋向かい合ってるか」
「僕とナズは窓を挟んだお隣さんだな」
「いうて個室ってそれぞれ空間拡張で独立した感じになるんやろ?お隣さんて感じせんなあ」
「確かに、僕とアキ兄さんの部屋も扉は近いけど多分中の音とかほぼ聞こえないだろうな」
角に近い場所に扉を設置したとはいえ、多少のスペースはある。
同時に部屋から出てきたらぶつかるかも…いや、相当勢いをつけない限り止まれるか。
梯子を登ったら見える光景が今までと違うのでちょっと戸惑うかもしれない。
今まではベッドがドーンと置かれていたので、それの存在感が凄かった。
けど今は妙にガランとして見えるようになっている。
梯子を上ってすぐ左側の壁を見ると、梯子に近い場所から棚、窓、アキ兄さんの部屋の扉が見える。
そして正面は、左から僕の部屋の扉、窓、ナズの部屋の扉が並んでいる。
右側は梯子に近い場所から、左側と同じで棚、窓、ハルの部屋の扉だ。
棚はそこまで大きなものでもない(アイテムボックス機能付き)ので、梯子付近がやや殺風景に見えるな。
「…観葉植物みたいなの、何か置きますか?」
「小さいサボテンとかだと棚の上にあったらかわいいかもな。サボテンとか無いけど」
「食べれるやつ、ザベリーの鉢とか置いたらラムがつまみ食いしそうだよね」
『ナズくん何てことを。…やりそうですけど』
「まあ、おいおい考えようか。今はこのままでいいだろ」
そんなわけで、ここは寝室改め共有スペースになった。
…ここにもトイレ設置したいかもな。居住区にひとつ、こっちにもひとつって感じで。
何なら温室にもトイレあった方が便利なんじゃ…
「リオ兄さん、考えが口から出てますよ。私はあったら助かるので賛成ですけど、優先順位は低いと思ってます」
「せやな」
「あー、でも確かに寝室で寝る日は寝る前にトイレ忘れると寝ぼけたまま梯子下りてトイレ…ってなったら危ないなーとか思ってた」
「でもアイさんたちがいた時なら人数の関係であった方がよかったかもだけど、今四人だしねえ…?」
「従魔組も人間用トイレは使わないしな…うん、MP溜まった時に考えようか」
「そうです、今から考えるべきは…部屋の改造です」
「お、そうだな。って言っても、ひとまず欲しいのはベッドくらいか。あと、ラムの寝床籠を置ける棚か、ベッドヘッドあるデザインのベッド…?」
「せやな、寝床籠、大事やな」
「私は水槽のためにスペース欲しいのでベッドは小さいシンプルなのがいいですね。何なら布団だけでもいいくらいです」
いざ自分の部屋が出来たとなれば、ポンポン案が出てきた。
やっぱり心のどこかでは欲しいと思ってたのかもなあ…まあ、楽しそうだから何でもいっか。
僕の召喚の一覧を見せて、ベッドのデザインとか決めたりして、かなりの時間が過ぎた。
今日は一日こういうまったり日和でいいんじゃないだろうか。
「…いや、遊び過ぎた!気持ち切り替えよう!ちょっと外出て戦おう!確かスキルレベルアップ近いのあったよな!?」
「ええー…まったり休日でいいじゃんって思ってたんだけど僕」
「そういえばアキ兄さんの『体術』、レベル11が近かったですね。あとナズ姉の『鞭術』もレベル11間近。私も『短剣術』と『投擲』がレベル11近いです」
「うわ、結構あるな。しかも全部攻撃系スキルか。…これはレベリングした方がいいかも」
「ええ、新しい派生はほぼ持ってる派生の強化でしょうけど、強力になるのに違いはありません」
「ゼイレムに着く前にレベル上げときたいよね。そういや基礎レベルの方ってどうだっけ?」
「あー、そっちも近いかも。全員あと200ちょいでレベル17だよ」
「…よし、戦うか!腹ごなしもかねて」
「おやつの時間くらいまでならちょうどいいんじゃないですか?」
「せやな。リオ兄は何か上がりそうなのないの?」
「ちょっと遠いかなあ…経験値だけなら『結界』がレベル5まであと100ちょいだけど」
「お、ええやん。結界てレベル5で派生あるんやろ?護身術の『結界・微』でも経験値溜まるみたいだし、狙えば?」
「…そうだな、そうするよ」
とりあえず全員に『結界・微』かけとくか。
攻撃の軽減しか出来ない上に耐久力も低いから数回の軽減で剥がれるだろうけど、ないよりマシだろ。
そうしておやつの時間まで戦闘に繰り出した。
魔法が効くため、魔法も使っていたのでそっちの経験値も溜まったようだ。
てか、ちゃんとおやつの時間守るんだな、みんな。まあラムが一番重要視してるみたいだけど。
今日のおやつはモンブランだった。栗とかあったんだ…
「さて、ステータス確認する?みんなレベル上がったもんな」
「そうですね。確認しておきたいです」
「よっしゃ、任せ………」
「リオ兄?」
「今の鑑定で『無機物干渉』スキルがレベル上がった」
「マジか!」
「ああ、元々あと1500くらいでしたもんね。それで個人部屋四つ設置して、その分の経験値と併せて上がったんでしょうね」
「なるほど、個人部屋か!あとで確認しような」
「そうだな、まずはアキ兄さんから」
名前:アキ(狭山 茜)
年齢:14
性別:女
LV:17(あと1572)
職業:異世界料理人
HP:332/360
MP:128/280
スキル:料理LV11(あと3251) 剣術LV11(あと152) 体術LV11(あと985) 火魔法LV8(あと245) 水魔法LV8(あと547) 付与魔法LV7(あと201) 従魔術LV10(あと884) 生活魔法LV7(あと423) 魔法耐性LV5(あと185) 状態異常耐性LV9(あと218) 栽培LV8(あと482)
テイム:エレメンタルスライムLV148
権能 :倍化
「剣術もレベルアップ近くなってるな」
「やっぱり接近戦強いですね。体術レベル11の派生って何でした?」
「『身体強化・小』だった」
「『微』から『小』やな!しかも身体強化ってありがたいやつ!」
「そういえばナズもアキ兄さんも従魔術レベル10になって『伝心』派生してるけど、使ってる?」
「…使ってない」
「…あたしも」
『使う機会、ないです』
『ないですのー…』
「あっても嫌ですけどね。前みたいに、眞壁くんから隠れるためのやつとか」
「うわ、起きて欲しくない出来事だもんな。そういう時には活躍できる派生だけど、使うためにそんなこと再度起きて欲しいかって言われると」
『嫌ですの!』
『二度とごめんです』
「ダヨネー」
「つ、次、リオ兄さんいきましょう」
名前:リオ(村雨 涼)
年齢:14(24)
性別:女
LV:17(あと1598)
職業:万物使役者
HP:242/260
MP:1022/1450
スキル:無機物干渉LV12(あと1189) 蹴術LV11(あと223) 護身術LV10(あと101) 投擲LV10(あと385) 従魔術LV7(あと51) 物理耐性LV4(あと301) 魔術無効 状態異常無効 真偽LV8(あと704) 結界LV5(あと472)
テイム:フェリックスLV147
権能 :空間作用
「あ、結界スキル5になってるな。派生って何だった?」
「『拒絶』だな。これで任意のもの弾ける結界が張れる。雨とか風とか」
「野宿の時助かりそうな派生ですね…とまあ、現実逃避はここまでとして」
「…あのー、無機物干渉スキルの経験値、おかしくない?上がったばっかやんな?」
「………これさ、攻撃系スキルと同じ経験値になってないか?つまり、経験値一万じゃなくて1200っていう…」
「そんな気がしますね。え、ほんとに?待って、これ私たちも同じことが起きます?橋本くんナイスすぎでは?」
「これ掲示板で報告案件やで!えらいこっちゃ!」
「…あとで検証したいな。MP残ってるし、あとでカーくんに受肉してみたい。得られる経験値ガクンと下がってる可能性あるし」
「え、何で?」
「…必要経験値が減った代わりに、苦手分野だからと大幅に上乗せされていた経験値が通常数値になる可能性がある、と…確かにこれは検証必要ですね」
「あ、なるほどな!?そういや受肉一回で1000以上稼いでたもんな。同じだけ稼げるっていうなら、すぐレベル13になるぞ」
「あと報告がもう一つ。無機物干渉スキル12で『自動修復・小』が派生した。これも『微』から『小』のランクアップだな」
「マジか!え、これあたしも希望あるかも!あたしも同じ派生あるからな!」
「わー!被服スキルにもこの派生出たらありがたいやつだ!ナズのステも見よう!」
名前:ナズ(波川 静)
年齢:14
性別:女
LV:17(あと1652)
職業:服飾職人
HP:288/300
MP:222/310
スキル:被服LV11(あと2894) 鞭術LV11(あと1059) 風魔法LV9(あと147) 土魔法LV10(あと972) 付与魔法LV7(あと109) 従魔術LV10(あと674) 詠唱短縮LV3(あと121) 魔法耐性LV5(あと182) 状態異常耐性LV9(あと207) 糸操作LV9(あと481)
テイム:ヴェノムタランチュラLV47
権能 :伝達
「えーと、『鞭術』と『土魔法』もレベル上がってるな」
「土魔法新しいの派生したんじゃないか?レベル10だし。何だっけ?」
「『土壁』やな。実際使うのは後回しにするけど」
「防御にも使えそうでいいやつだな。鞭術の派生は?」
「『命中補正・小』!ありがたい!」
「あー、確かに中距離にはありがたい派生!」
「てかあたしアキ兄より経験値溜まってるな?被服スキル」
「そりゃ個人部屋のためにあれこれ作った分があるからだろ。アキ兄さん、今日まだガッツリ料理してないし」
「そういやいつも通りのもんしか作ってないな。おやつも昨日作ったやつだし。この後作る予定だけど」
「あ、そっか。時間かかる系のスイーツとか作ってる暇なかったもんな、今日」
「今からガッツリ稼ぐとなると、やっぱりトータルで同じくらいのタイミングでレベルアップしそうですね」
「ハルもじゃないか?見てみるぞー」
名前:ハル(林 千晴)
年齢:14
性別:女
LV:17(あと1620)
職業:影
HP:221/243
MP:284/365
スキル:隠密LV11(あと2517) 短剣術LV11(あと1024) 投擲LV11(あと978) 光魔法LV9(あと724) 闇魔法LV9(あと409) 回復魔法LV5(あと151) 浄化魔法LV4(あと317) 付与魔法LV8(あと492) 従魔術LV8(あと184) 詠唱短縮LV4(あと382) 魔法耐性LV5(あと180) 状態異常耐性LV9(あと199) 栽培LV8(あと521)
テイム:シーサーペントLV118
権能 :分身
「お、『短剣術』と『投擲』両方上がってるな」
「派生何だった?」
「短剣術が『攻撃強化・小』、投擲が『命中補正・小』です」
「攻撃力!ありがたい強化!」
「投擲は鞭術と同じ派生か。やっぱ中距離には大事だよな、命中補正。僕も頑張ろう…」
「あー、リオくんもあと300くらいで投擲がレベル11か」
「つか、ハルも隠密ガッツリ稼いでるなー」
「サンに協力してもらってますからね。それでもあと2000以上…頑張らないと」
「次のレベルアップで経験値減るかな?みんな」
「今までやったことがない系のはやってみた…と思うけど…」
「僕さ、アキ兄さんとナズは一回だけでも追加機能つけた方がいいんじゃないかって思うんだけど」
「え?追加機能?あたしらが?」
「…ドリくんとクロちゃんにってこと?」
「あ、そういう意味!?」
これ、設置した時にかなり経験値が稼げるやつでもある。
特に欲しい機能はないって言ってたけど、普通なら誘拐組たちみたいに欲しい機能つけたがるんじゃないだろうか。
現に僕は結構追加機能はつけている。これが経験値減少に必要かはわからないけど…
「いやでも、言われてみれば『今までやったことないやつ』に追加機能もあるよな、あたしとアキ兄」
「リオくんは既にやったことがあることだし…うん、俺らも一個くらいつけるか。ナズ、MP溜めてた?」
「うーん、寝る前に半端に余った分とかちょくちょく溜めてたけど、それMP10もないしなあ…」
「俺も半端に余った時は溜めてたな。何となく寝る前MPは1までに減らしておきたかったから…」
「そんなことしてたんですか、二人とも」
「あ、ゼロじゃなかったのか。じゃあ今日から意識して溜めれば割とすぐ追加機能つけれるんじゃ…」
「…ちりつもってあるねんな。今見たらあたし800くらい溜まってたわ」
「俺、900くらい溜まってた。マジか」
「OH」
「…1000でひとつ追加機能つけれるんですよね。下手したら今日あたりつけられるのでは?」
「うーん、新しいドレス作りたいし、部屋の飾りやらも作りたいから…明日にしよかな。何つけるかも考えんとやし」
「俺もそうしようかな。今から料理するつもりだし」
「ああ、何の機能があるかも考えないといけませんでしたね」
追加機能をつけると結構経験値を稼げる。もしかしたらその分でレベルアップするかもしれない。
アキ兄さんとナズはスキルレベル12が近づいてきた感じするな。
ハルはハルで動きが大きいものに隠密かけると経験値多く得られるし。
うん、三人もすぐレベルアップするんじゃないだろうか。楽しみになるな。




