Girls’ Tourism □
どうやら私が回想にふけっている間にかなり話が進み、私が彼女を街案内することになったらしい。
「まぁ別にいいけどさぁ………まってっ今何時!?」
クオンが壁に掛かっている時計を指差し、
「十時だけど」
その言葉を聞き私は失意のあまり床に突っ伏す。
学校もう授業始まってんじゃん……
どうしようこのままサボっちゃう?でも連絡ぐらいはしたほうがいい?いや理由問い詰められても困るし…
銀髪の少女がキラキラした目でこちらを見てくる。期待の眼差しだろうか?
仕方ない学校休もう。そしてバレないように隣町行こう行ったほうがいいかな?あっクオンがくれた認識阻害のアイテムつけてれば大丈夫か…
「じゃあ一回私の家行こ。ジャージで出かけるわけにもいかないし、せっかくのお出かけならおしゃれしないとね」
我ながら恥ずかしくなるほどの気取ったセリフだが、そのくらいの方が先ほどの暗い雰囲気を引きずらなくて済むだろう。
彼女の手を引っ張り陵魔の家から連れ出そうとする。一番重要なこと聞くのを忘れていた。
「名前は?」
すると彼女は、不服そうな顔で、
「さっきの話全然聞いてなかったのね。リコだよ。リコ」
ずいぶん和っぽい名前というかなんというか…
「こう…名字というか…家名みたいなのはあるの?」
「特にそうゆうのはないわ。私たちみたいに国内で生産された、子供は基本的にランダムで決められた名前しかないから」
生産という聞き慣れない表現に違和感を感じながらもひとまず隣の私の家に移動した。
クローゼットの中からリコに似合いそうな衣装を探す。
すると奥の方にほとんど来たことない水色と白を基調としたワンピースを見つける。
私は、ダークなイメージの私服を買いがちなのであまりパステルカラーや白い服は、店でいいなと思い買ってきても着ることはないのだ。
どうせなら私は黒い衣装を着て、モノクロ・カップル・コーデで行こう。
水色のワンピースに似合いそうな白いニーハイソックスなど複数のアイテムを選びリコに渡す。
自分も黒いゴスロリ風の衣装を着る。
リコも着終わったみたいなので、
「ちょっとこっち来て!」
おっ、これはなかなかいいんじゃないか?まぁ平日の昼間からjk二人が街中うろついてるなんてちょっとアレだがまぁいい。
クオンは、どうするのかと思い一度陵魔の家に行き聞こうと思った時、スマホが震える。
SNSを開いてみると、クオンからで
“俺は、学校で授業に出てます。”
あいつ単に私に押し付けただけじゃ?
「じゃあ行こう」
と言ってリコと共に家を出た。




