良い縁
「私のダガーは主に受け流しとして使い主力の武器はレイピアであるが、私専用のレイピアは片刃もつけてあってな、それだけでも受け太刀出来る、しかし強度があまりなくてな……」
光華は早口でそう言う。なんか楽しそうなのだが、少し怖い。
「お前は両刃のみか? 他に武器は? 」
「両手で扱うものだから、他にはないな……」
「長剣はどうしても隙が出来やすいからな、相手によっては不利になる場合が多い。何か他にも持っておいた方がいいぞ」
『確かにそうなんだが、見た目の割りに結構軽いから振りは速いんだけど、やっぱり体力には他のよりくるんだよな』
「義務で他に習っていたものは? 」
『義務ね……義務で武器の扱い教えるなんざよく考えりゃ物騒だよな』
「んー剣の類だけだな」
義務として10歳から16歳までは武器の扱いを習わなければならない。もっとも、それ以降も鍛練していく者も多く俺もその類なのだが、最近はあまりしていない。
「では、武器を手放し己の体一つで闘いをする覚悟も必要だな」
相変わらず小さいのに妙に威厳やら威圧感やらが光華の言葉、雰囲気からでている。
「状況によっては重い武器なぞ荷物にしかならない場合があるからな」
「確かに」
「まぁ、決闘から逃げるという選択肢もあるが…より良い判断をするべきだな。それも実力だ」
なんか闘いから決闘にランクアップ(俺の解釈)しているんだが……それにしても戦闘好きだなぁ、光華。
「まぁシリアスな話しも、おしまい。お茶でも飲んでくれ」
光華は声を緩いものにしてそう言いつつテーブルに置いてあるコップをとり、同じくテーブルに置いてあるポットから湯を出しコップに注いだ。
『ポットに直にお茶が入ってるんだ……』
そう思いつつ、テーブルに滑らせるようにして渡されたコップを手にとる。
「アチッ! 」
思うよりも早く言葉がでる。
「そうか? 悪かった。火傷はしてないな? 」
流石、年上というのか光華は優しい。こちらを心配そうな目をして見てくれている。
『全然年上には見えないけど……』
「大丈夫だよ全然、ただ反射的にさっ」
「なら良かった。ゆっくりしていってくれ」
俺と光華とはきっと腐れ縁ではなく、いい縁の関係があるのだろう。
丹澤と光華との縁は腐った鯛のようなものかも知れないが……いずれにしても俺は光華とは上手くやっていけそうな気がする。
有澤 光華 アリサワ コウカ (女 Age 18 Height 124cm Weight 27kg Arms ダガー レイピア)




