小さい
「よし、先ずは俺の隣の部屋の人や! 」
言いつつソファーから立ち上がる丹澤に俺もつられて立ち上がる。
「そこにお前にとっての気になる人がいるのか? 」
「知らん! ただお隣りさんには挨拶せなルシオンの名が廃るぅ〜……けどいたらいいな! 」
『ルシオンには隣人には挨拶しましょう習慣でもあるのか? 』
セルダムにはそんな習慣なぞなかったが、やはり世界は広い。そう冗談混じりに思う俺は歩き始めた丹澤について歩きだす。
長い(20段)階段を上り右向け45度しそして直進すること15m程、丹澤の部屋の右側には部屋がないので(っていうか壁)左の部屋のみに隣人がいる。
『なにがでてくるか? 』
ふと思う事がある。
「なぁ……ここ空き部屋です、とかないよな」
「あっ……いやないない、なんかおるって、いい気配がするんや」
『いい気配ってなんだ? 予想はつくが……』
「じゃお前が開けろ」
「じゃノック頼むで〜」
ノック頼むって、何故にそんなことをしなければならないのだ。なんだ、ノック嫌いやねんシンドロームかなにかか?
【嫌です】の雰囲気をだしているはずの俺に丹澤は早くノックしろと目で急かす。
「それじゃ」
コンッコン
「……なんだ、いいぞ」
内側から高く幼い気のする声が聞こえてきた。
『誰かいる! もういいや、俺が開けちまおう』
部屋のドアノブを掴み回し部屋の内側へと押した。
ガチャッ
「あれ……いない」
「なんや、幽霊か? 」
部屋に一歩踏み出した俺の後ろで丹澤も驚いている。
『確かに返事はあったはずだが……』
そう俺が思っていた時だ。
「馬鹿にしているのか! 貴様らは! 」
下の方から怒鳴られて反射的に首を下に向ける。
『うわっ! 小さっ! 可愛っ! 』
俺の前方60cmのところに人がいた。
印象としては第一に小さい! 120cmぐらいではないだろうか。長くブルーの髪の後ろの方は地面まで届かんとするぐらいで前髪は目下2cmといったところだろう、ツヤがかなりある。
大きな目、キリッとした眉が意志の強さを主張している。
「謝れ! 謝れ謝れ謝れっ!! 」
「うわっ! ゴメン! 」
勢いに任せて、いや巻かれて謝ってしまったが俺そんなに酷い事した? と俺が思っていると……
「餓鬼〜大人舐めたらあかんで〜」
何故か丹澤が怒っている。俺らそんなに酷い事されたか? と俺が思っていると……
「私は餓鬼ではない! 18だぞっ! 」
『いや、嘘だろ』
「なんだ……疑っておるのか! 外道めっ! 」
怪訝な気持ちが表情に出てしまったのだろう。しかしどうしてそこまで言われなければならない、いやこの娘はどうして言えるのか?
でもやっぱり可愛い、なんか小動物みたい。そんな風に思う。
水無瀬 理雨流 ミナセ リウル(女 Age 17 Height 165cm Weight 48kg Arms ?)




