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泥棒女に毒殺されて巻き戻ったら王子様に溺愛されました〜ずっと見ていたなんて知りませんでした〜  作者: 漆原 凜


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4/5

最愛

「ディアお待たせ!楽しみにしていたよ。」


先日アッシュ様から手紙が届き、本当にお出かけのお誘いが来た。断る事も出来ず今日を迎えた。


ディアにこれをってバラの花束をくれる。綺麗。ありがとうございますってお礼を言う。侍女に渡してきますと少し離れる。


「11本!お嬢様素敵ですね!」


どういう意味って聞こうとしたらお兄様に早くって呼ばれる。部屋に飾っておいてとお願いし、今行きますと急ぐ。


お兄様とアッシュ様が何やら話をしている。お待たせしましたーと行くと慌てて話を辞めた。なんだろう。ディア行こうって手を取り、家族に今日お借りしますと挨拶をする。気をつけてねーって見送られる。


「ずっと一緒に出かけたかったんだ。」


「ずっとって大袈裟ですよ。」


アッシュ様はニコニコと微笑んでいる。きっとアッシュ様は私に好意がある。鈍い私にだってわかる。でも何故こんなに好かれているのかわからない。


「何か欲しいものある?プレゼントしたいんだ。」


「いえ…特にありませんが。」


私だってサイラスの様に贈り物がしたい…と落ち込んでいる。お兄様と競われても。笑ってしまう。


「ディアは本当可愛いね。」


「そんな事ないです。やめてください。」


「私はディアがずっと好きなんだ。出来れば私の手で幸せにしたい。」


「…」


突然の事で驚いてしまう。え?本当に?私?何故だろう。


「私と婚約して欲しい。」


「…無理です。ごめんなさい。」


アッシュ様が嫌いなのではない…メリッサに殺されたくない。あの女に関わるような事は避けたい。


「必ず守るから。絶対。何からも守ってみせる。婚約しなくてもいいから側で守らせて欲しい。」


…どういう事だろう。何かを知っている?


「…何の事を言っているのですか?何かあるのですか?」


「いや…何も。ただ側にいたい。お願いします。」


「婚約は無理です。ごめんなさい。婚約しないのに側にいるのは難しくないですか?」


「そこはサイラスとも話をしているから大丈夫。もし君の憂いを晴らすことが出来たら、1度私との事を考えてもらいたい。」


「わかりました。謎ですがお兄様も容認している事なら受け入れます。」


良かったと笑っている。あとこれずっと着けていて欲しいんだ。小さい箱を渡される。綺麗なブレスレットだ。


「いただいていいのですか?」


「ディアのために用意したんだ。外さないで必ず着けていて。」


アッシュ様がブレスレットを手に取り、私の手に着けてくれる。とても可愛い。キラキラしている。喜んでいる私を見て、可愛いすぎるって頭を抱えている。本当意味がわからない。


その日帰って侍女に続きを聞くと11本は最愛の意味だと言われた。


ーーーーー


あの日以来アッシュ様はお兄様に会いによく家に来ている。そして必ず私とお茶を飲みブレスレットを確認し帰っていく。このブレスレットに何かあるのかな?


「最近メリッサ嬢とは会っていないのか?」


「あぁ…そうですね。ずっと一緒だったので少し距離を置こうかと思いまして。」


お兄様にふいに聞かれる。すっかり忘れていたけど泥棒女どうしたのかしら?家に来て以来全く音沙汰が無い。婚約者でも出来たのかな?それなら私はアッシュ様と婚約出来るのに。


え?婚約出来るのに…?私婚約したいの?アッシュ様は優しいし気を使ってくれるし…とても素敵な方だし…。


「クラウディア?アシュリー殿下が来たって。」


え!と顔が真っ赤になる。ディアとやってくるアッシュ様に恥ずかしくなり逃げる。私アッシュ様が好きなんだ。断ったのになんて図々しい。恥ずかしい。


ディア!と抱きしめられる。走ると危ないよって。アッシュ様の腕の中はドキドキしてしまう。


「ディア?どうしたの?」


何でも無いですと俯く。部屋に戻りますって行こうとしたが止められる。ダメだ!恥ずかし過ぎる。真っ赤になっている顔を手で隠す。何でも無いんです。見ないでください。涙ながらに訴える。


「ねぇディア?私を好きで仕方がないって顔に見えるのだけど…」


「ちがいます。好きじゃ…ないです…」


「どうして認めてくれないの?今の関係では抱きしめてもあげられないし、触ることも出来ない。私はディアに触る権利が欲しい。」


「…死にたくないんです。」


「え?」


「私…殺されたくなくて。家族を残して先に死にたくなくて…嫌なんです。」


「泣かないで。」


私はポロポロと泣いてしまう。こんな意味不明な事を言いたいわけではない。好きだけど好きって言ったらダメで…。涙を拭いてくれるけど止まらない。


「ディアはやっぱり前の記憶ある?」


「…え?」


アッシュ様が突然言い出した。前からそうなのかな?とは思ってたんだけどって。前の?あの?パニックで涙が止まる。アッシュ様が笑いながら目が赤いよって頬を撫でる。


「ちょっとサイラスを呼んでくる。話をしよう。ちょっと部屋に戻って待ってて。」


お兄様のお部屋に呼ばれ入る。お兄様とアッシュ様が戸惑った顔をしながら待っていた。


「クラウディアは記憶あるの?亡くなった時の。」


「あります。毒を飲まされ殺されました。あの泥棒女…」


「犯人は誰かわかるの?」


メリッサですよって言う。最後目の前で笑いながら死んで欲しいって言われたと話す。2人は頭を抱えため息が出ている。


「あの女…」


「お2人は何故知っているのですか?」


「私とサイラスで時戻しをしたからだよ。」


え?どういう事?どうやって戻ったのかと思っていたが2人が?何故どうやって。2人はあの時のことを教えてくれた。







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