表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泥棒女に毒殺されて巻き戻ったら王子様に溺愛されました〜ずっと見ていたなんて知りませんでした〜  作者: 漆原 凜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/5

過去

私が亡くなった場所にメリッサは確かに居た。嘆き悲しみクラウディアが自ら毒を飲んだと聞かされたらしい。カミーユ様とメリッサが恋仲になったとクラウディアは失望してしまい、勘違いだと止める間もなかったと泣きながら説明していたと。


「カミーユ殿がクラウディアを裏切る訳がないとはわかっていたから、本当に勘違いしたのかな?と思ったんだ。でもアシュリー殿下がクラウディアがそんな事で死ぬわけがないって。」


「何故カミーユ様が裏切る訳がないのですか?私メリッサから前から恋仲だったと聞かされたのです。」


「クラウディア…カミーユ殿はお前が好きでとても大切にしていたよ。他の令嬢にいくわけがない。本屋で会った時カミーユ殿から逃げたから一瞬疑ったけど…お前は裏切られたと思っていたんだね。」


「カミーユ様は私を裏切ってなかった?」


そうだよって教えてくれる。どんな出会い方をしても彼はクラウディアに一目惚れするなんだねってお兄様は笑っている。あの亡くなった後も憔悴しきって大変だったよって。そうなんだ…私裏切られて無かった。


「そしてアシュリー殿下はね…クラウディアの事がずっと好きなんだ。カミーユ殿と婚約した時も凄く落ち込んでね。」


「やめろ。ディア違うんだよ。」


「違うのですか?」


「クラウディアが幸せならってずっと我慢してたよ。でも亡くなった後、絶対違うって聞かなくて1人でやろうとしてたから、説得して2人で時をもどしたんだ。おかげで2人とも魔力がほぼ無くなってしまった。それだけで済んで良かったよ。」


「私はただ君に会いたかったんだ。声もかけられず見ていただけの臆病者だけど、ディアが居なくなるなんて耐えられなくて。そのブレスレットも防御と毒消しの魔法がかかっている。」


私は少し出かけるから2人で話をしていてってお兄様が出ていく。


「カミーユのお茶会に行かなかったと聞いた時は嬉しかったけど疑問には思っていたよ。以前はとても仲良かったのを見ていたから何故今回は違うのだろうって。」


「裏切られたと思っていたので会いたくなくて…でも裏切られてなかったなんて。」


やっぱりカミーユがいい?悲しげな顔で問われる。いえ、全然ですって答えるがいまいち信じてない気がする。


「サイラスに王宮に向かったと聞いてすぐ図書館に会いに行ったんだ。久しぶりに見る君は眩しくてとても可愛かった。」


「なるほど。だから図書館で真横に居たのですか。」


「サイラスには怒られたよ。前回と違う行動を取りすぎだと。」


困った顔で笑うアッシュ様は可愛い。そんなに想ってくれていたんだ。全然知らなかった。


「いつから私を見てくれていたのですか?」


「昔一緒に稽古をつけていた時があって、サイラスはいつも可愛い妹を自慢していた。見に行ってやると、サイラスと共にココにこっそり見に来て本当に可愛くて。」


恥ずかしそうに顔に手を当てながら話してくれる。隙間から見える耳は真っ赤になっている。


「婚約者にしたいなって思っていたら、婚約をしたと聞いてショックだったな…しかもディアから選んだと。嫌なやつなら邪魔したのだけどカミーユはディアを大切にしていたし無理矢理自分で納得して見守る事にしたんだ。」


「…なるほど。全然知りませんでした。」


「カミーユが良いならまた遠くから見守るだけだよ。裏切られて無かったんだから彼がいいよね。」


「また見守るだけで良いのですか?抱きしめたり触ったりしたいんじゃないのですか?」


「え?私を選んでくれるの?」


「私のために時を戻してしまうほど愛情が重い方は他にいません。私はアッシュ様が好きです。」


「婚約してくれる?」


「メリッサの事が片付けば。私メリッサが怖くて…アッシュ様も取られてしまいそうで。」


それなら多分もう少しで決着つくよ。大丈夫。私はずっとディアだけだからって手を握り誓ってくれる。その時ただいまー!!って扉が開く。お兄様が元気に帰ってきた。お土産だよって差し出されたのを見るとメリッサだ。どういう事?


「離してよ!クラウディア助けて!貴方のお兄様変よ!」


「君も記憶あるよね?」


「え…お兄様どういう事ですか?」


「家に来て外で喚いてた時に、またお前が婚約したのか!って言っていたんだよね。」


バッとメリッサを見る。え?メリッサも記憶あるの?何故?


「あーあ。そんなミスしてたなんて。クラウディアが悪いのよ。次々と男前を誑かせて。お茶会休むって聞いたからチャンスだと思ったのにね。あんた邪魔なのよ。」


アッシュ様が私とメリッサの間に入り守ってくれる。手を握り大丈夫だよって。


「得よね。黙っててもそうやって男前に守られて。カミーユ様もそうだった。いくら誘ってもクラウディアが好きだからって。アシュリー殿下の事だってバラを見た時からわかったわ。珍しいバラですもの。」


「メリッサは何故私の真似をするの?」


「あんたを引き立て役にするためよ。大抵いけたのにカミーユ様は…。悔しかったから毒飲ませたの。居なくなればいいと思ったの。」


隠していた刃物を出し迫ってきた。カンッとはね返しメリッサは座り込み唖然としている。ブレスレットの防御が働いて良かったって2人は喜んでいる。


はいっとアッシュ様はメリッサに刃物を渡さす。苛立ったメリッサはアッシュ様に刃物を向けた瞬間、床に押し付けられ取り押さえられている。


「私これでも王族だよ?刃物向けるなんて極刑だよ?連れて行って」


極刑だなんて…でも私を毒殺したわけだし今後も何をされるかわからない。


「ディア婚約してくれる?」


「はい!」


早くない?と思ったけど受け入れしか無い。大好きですって抱きつくとギューって抱きしめてくれる。お兄様は呆れて勝手にやってろ、ただ部屋を出ていけと追い出された。忘れていたがお兄様の部屋だった。


その後私達は婚約をした。カミーユ様に全く未練がないと言えば嘘になる。そんなに大切にされていたとは思わなかった。が、やはり所詮過去のこと。今の私はアッシュ様が大好きだ。アッシュ様大好きですって抱きつくと、ディアが可愛いすぎてツライと泣いている。


メリッサはあの後極刑になり刑が執行された。毒殺される心配は無くなったけれど複雑な気分ではある。


まさか舞い戻りこんな幸せになれるなんて。お兄様とアッシュ様に心から感謝をしている。私は誰もが羨むくらい幸せになると決めている。あの日を忘れないように生きていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
カミーユが幸せになれない結果に対しては私は賛成ですね。 前の世界ではメリッサに言いよられる事実を知りながら服毒の理由が可笑しい事に一番に気付きそうで、メリッサを一番に疑わなければいけないのに焦燥してい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ